SD865搭載で5G通信対応、そして4Kディスプレイ搭載となることが確実視されている新型Xperia、通称「Xperia 1.1」。
ソニーがこの次期Xperiaに搭載される「かも」しれない新型のカメラセンサーを公式サイト上で紹介していました。
2×2オンチップレンズソリューション(OCL)
2×2オンチップレンズソリューション(OCL)と呼ばれるもで、高速フォーカス、高解像度、高感度、高ダイナミックレンジを実現するための新しいイメージセンサーテクノロジーとのこと。
「オンチップレンズ」と呼ばれる集光レンズは、イメージセンサーのピクセルの上部に配置される「レンズ」で従来のセンサーは各ピクセルごとに配置されていました。
しかし、この2×2 OCLでは同じ色の4つの隣接するピクセルがオンチップレンズを共有することになるとのこと。
2×2 OCLのメリットは?
この2×2 OCLのメリットとしては:
・すべてのピクセルで位相差を検出可能
・位相差検出パフォーマンスの向上(フォーカスパフォーマンス)
従来の方法では、イメージング機能のない専用ピクセルを使用していため、位相差を検出するために一部のピクセルのみを使用していたとのこと。
一方、 2×2 OCLではすべてのピクセルで位相差を検出に使用できるため、小さな対象物にも高精度で焦点を合わせることができるようになるようです。
また、夜間・暗所など低光量の環境で安定した焦点性能を出すには、複数の位相差検出ピクセルから取得した情報を統合し、ノイズの影響を排除する必要があるとのこと。その点、2×2 OCLはすべてのピクセルが位相差を検出できるため、より多くの情報を統合し、安定したフォーカスパフォーマンスを実現できるようです。
要はこの2×2 OCL技術を使ったセンサーでは特に暗所・夜間撮影でのオートフォーカスが迅速かつ正確になり、ノイズも軽減される、ということだと思います。
なにはともあれ百聞は一見に如かず。
従来のセンサー↓
2×2 OCL技術採用センサー↓
手前におもちゃの?車が停車した時のフォーカス速度は顕著で、さらに2×2 OCLの方はフォーカスが一発で決まり「迷い」がありません。
一方、ソニーは先日、2020年モデルのスマートフォン向けに新型センサー、「IMX686」を公開していますが、同センサーがこの「2×2オンチップ」技術を採用したものとなるのかは不明。
またIMX686はすでにRedmi K30への搭載が確定していますが、前世代のIMX586がそうだったように、同チップが次期Xperiaフラッグシップに搭載される可能性は低いと思われます。
なお、私自身、カメラ素人なのでここに書いたすべての内容をちゃんと理解しているわけではありませんので、説明に不正確、不十分な点があるかもしれません。
その際は詳しい方からのコメント欄で訂正、補足など大歓迎です。
コメント
キヤノンのデュアルピクセルCMOS AFと同じ技術。
キヤノンは縦2分割に対し、ソニーは縦横2分割。ただ、それだけ。
デュアルピクセルはソニー関係者に色々叩かれていた技術だが、
(色が悪くなるなど)
結果的にはAFセンサーを欠落させ、AF素子を埋め込む像面位相差よりも
優れているという証明になった。