Galaxy S11は大半がSD865搭載版に、Exynosとは「性能差が開きすぎた」

サムスンの2020年版フラッグシップモデル、Galaxy S11シリーズ

Galaxy S11、Galaxy S11+、Galaxy S11eという3モデル展開になることは確実で(機種名はまだ確定ではないようですが)、それぞれのレンダリング画像、そして一部スペックもリーク済みとなっています。

そんな中、このGalaxy S11シリーズに搭載されるチップの「分配」について新情報がでてきました。

大半のGalaxy S11シリーズはSnapdragon 865搭載に

GSMArenaが伝えたもので、これによるとGalaxy S11シリーズではヨーロッパを除く国・地域で発売されるGalaxy S11モデルはすべてSnapdragon 865が搭載される、とのこと。

従来のGalaxyのフラッグシップモデルでは日本や中国、米国といった地域ではSnapdragon搭載モデル、ヨーロッパや韓国といった地域ではExynos搭載モデルという構図になっていましたが、次期モデルではこれが大きく変わる、ということに。

必然的にExynos 990と搭載したGalaxy S11シリーズというのは大幅に減ることになります。

差が開きすぎたSnapdragonとExynosの性能

また、同サイトによるとこの理由について「両チップの性能差が開きすぎたため」とのことです。

Why the change? According to The Elec Samsung leadership decided that the performance difference between the two chipsets is too large

確かに数年前までは同世代のSnapdragonをExynosを比較するとむしろExynosの方がベンチスコアが高い傾向でした。

それが2年くらい前からでしょうか、ベンチスコアでSnapdragonがExynosを上回るようになり、動作スピードテストやバッテリー消費といった面でもSnapdragonチップに軍配が上がるようになっていました

2019年 Galaxy S10シリーズ比較

Exynos 9820搭載版Galaxy S10/S10+のベンチマークスコア
Snapdragon 855搭載版Galaxy S10/S10+のベンチマークスコア

2018年 Galaxy S9シリーズ比較

Snapdragon 845搭載版Galaxy S9/S9+のベンチマークスコア
Exynos 9810搭載版Galaxy S9/S9+のベンチマークスコア

2017年 Galaxy S8シリーズ比較

Snapdragon 835搭載版Galaxy S8のベンチマークスコア
Exynos 8895搭載版Galaxy S8のベンチマークスコア

ご覧のようにここ3世代で両者のベンチマークが逆転、最新のSD855 vs Exynos 8920という比較ではベンチマークスコアに2割も差が出ています。

というか、ベンチマークを見る限り、Exynosの性能進化が停滞・鈍化しているという感じでもします。

一方、サムスンは今年、米国にあるメインのSoC開発拠点を閉鎖。自社製チップに対する比重を大きく下げているという印象。

一方で、同社がここ最近急激にシェアを拡大していると感じるスマートフォン・コンポーネントがカメラセンサー。

シェアNo.1のソニーにとはまだかなり開きはあるようですが、数年前と比べると明らかにサムスン製センサーを搭載した機種が増えていることは事実。

また、ソニーモバイルですらXperia 5やXperia 1も背面のメインセンサー以外、合計4つのカメラセンサーのうち3つがサムスン製となっています。

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