ソニーモバイルの最新Xperia、Xperia 1 III、Xperia 5 III、Xperia 10 III。
国内では今のところドコモとauがXperia 1 III SO-51B/SOG03とXperia 10 III SO-52B/SOG03、ソフトバンクはXperia 1 III A101SOのみを取り扱うことが決定しており、いずれのモデルも発売予定は6月中旬となっています。
一方、それぞれの前モデルにあたるXperia 1 IIやXperia 10 IIもまだまだ現役として販売されており、今回の最新2モデルとの性能の違いについて気になっている方も多い模様。
というわけで今回はこのXperia 1 IIIおよびXperia 10 IIIのベンチマーク上での性能、そしてそれぞれの前モデルとの比較を行ってみたいと思います。
Xperia 1 III vs Xperia 1 II
Xperia 1 II (SD865) | Xperia 1 III (SD888) | |
Geekbench 5 (シングルコア) | 903 | 1129 |
Geekbench 5 (マルチコア) | 3273 | 3694 |
AnTuTu v8 (GPU) | 218507 | 311665 |
AnTuTu v8 (CPU) | 179734 | 188389 |
AnTuTu v8 (総合) | 578062 | 712401 |
Geekbenchで比べるとXperia 1 II→Xperia 1 IIIの性能差は1割強、といった感じ。
一方で、Antutuで比べると総合ではXperia 1 IIIのスコアはXperia 1 IIから3割近くアップしています。
この差の理由ですが、Geekbenchのベンチマークは基本的にCPU性能を測定するのに対し、Antutuの総合ポイントはGPUとCPUの両方を勘案しているためだと思われます。
実際、AntutuのCPUスコアではXperia 1 IIIとXperia 1 IIの間に大きな差はありませんが、GPUにおいては約1.5倍もの差が出ています。
Snapdragon 888はSnapdragon 865と比べてCPUというよりもGPU性能が大きく向上した、というのは他でも言われており、これが見事にベンチマークスコアに出ている、といった感じではないでしょうか。
となると、このXperia 1 IIIはグラフィック処理性能が非常に重要になるゲームなどでは体感でもかなり大きな性能差を感じる可能性もあり、前モデルから十分な進化をしていると言えると思います。
一方、ほとんどゲームなどをしない、という方にとっては少なくとも「処理速度」という視点ではそれほど魅力はないかもしれません。
Xperia 10 III vs Xperia 10 II
Xperia 10 II (SD665) | Xperia 10 III (SD690) | |
Geekbench 5 (シングルコア) | 311 | 610 |
Geekbench 5 (マルチコア) | 1356 | 1873 |
AnTuTu v8 (GPU) | 33693 | 62090 |
AnTuTu v8 (CPU) | 68985 | 106955 |
AnTuTu v8 (総合) | 171951 | 282385 |
こちらはXperia 1 II vs Xperia 1 IIIよりも差が顕著で、CPUもGPUもかなり大きく性能アップしており、GeekbenchのマルチコアでもAntutuの総合でも約4割性能がアップしています。
正直、ベンチマークスコアは1~2割だとほとんど体感では違いを感じない、という事も多々ありますが、さすがに4割の差は大。
これだけ違いがあると、日常的な操作時の引っ掛かりの有無などにもかなり大きな差が出てると思われます。
よって、このXperia 10 IIIに関しては価格にもよりますが、処理速度の速度という点で十分過ぎるくらいの差があると思われます。
コメント
流石に10 IIのSnapdragon 665は非力でしたからね。
今時のスマホは最低でも4年前のハイエンドであるSnapdragon 835以上の性能があれば普段使いの面でも快適で、それ以上はゲームとかやる人でなければ必要十分です。
665の時も、ゲームやらないなら必要十分、820と同等って言われてたけどな。
つまりは必要十分と言われる程度のものじゃ
不十分ってこと。