1か月ほど前、3月の後半にほぼ全てのAndroidユーザーの間で起きた「Webviewアプリ落ち事件」。
覚えている方も多いのではないでしょうか?
ChromeからGmail、Youtube、GoogleマップといったGoogle系アプリからLINEやその他のアプリの大半が開かない、開いた瞬間に落ちる/クラッシュするという不具合で、世界中で発生。
これ、Webview/Chromeをアップデートした直後からほぼ例外なく発生し、かなりかない大きな騒ぎとなりました。
そして今回、GoogleがこのWebview事件に関する「反省文」とも言える文書を公開していました。
まず、Googleによるとこの問題の原因は「ChromeとWebViewの実験・設定技術のバグ」によるもので、これにより、WebViewを使用してWebコンテンツをレンダリングするAndroidアプリが「不安定」になり、クラッシュを繰り返していたとのことです。
また、Googleではこのような問題が二度と発生しないように、「WebViewとその関連する依存関係が本番環境に適しているかどうかを監査」するとともに、「実験のテスト性とロールアウトプロセス」を改善。
そしてそれでも万が一、テストの過程で問題が発生した場合は、WebViewを「セーフモード」、つまり既知の良好な状態に戻すという二重のセーフティーネットを設けることで、大規模な不具合発生を防ぐようです。
一方、同問題についてはGoogleが同問題について告知し、Webview/Chromeの改善アップデート提供するまでにかなり時間が空いていました。
そのため、多くの人がWebViewのアップデートをアンインストールすることで一時的に問題を回避。
これについては当サイトでも紹介した方法ですが、一部のアプリではこれによりデータが失われる可能性があったとのことで、Googleはこの方法についてはお勧めしなかったとのこと。
一方、ユーザーに対して問題の発生状況を迅速に報告しなかった、という点はGoogle側も自らの問題点として認識しているようで、今後は「インシデント全体についてユーザーとのコミュニケーションを強化し、影響や解決状況についてパートナーにコメントを提供する」としています。
いくら優秀な大企業とは言え、人がかかわっている以上ミスは起こるもの。
ただ一旦こういう問題が発生した際には、確かにもう少しスムーズにユーザーに告知などをして欲しい気はします。
一方、このWebview事件では、メジャーアプリでもTwitterなど、Webviewを使わないと思われる一部アプリは問題なく動作していました。
そう考えると、可能であればアプリ側でもWebviewに依存せずに動作するようにする、といった対策をするというのも一考かもしれませんね。
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