ソニーモバイルが先日発表した2021年(前半?)ラインナップ、Xperia 1 III、Xperia 5 III、Xperia 10 III。
3モデルの中の最上位モデル、ということで注目度という点ではXperia 1 IIIが最も高いことは間違いないのですが、少なくとも国内でおそらく一番の売れ筋になるのは昨年同様にミッドレンジのXperia 10 IIIになることが予想されます。
そして今回、この台数的には「主力」となるであろうXperia 10 IIIの公式価格が初めて確認されました。
以下はソニー・シンガポールの公式サイト上に記載されていたもの:

これによるとXperia 5 IIIの価格は1,499シンガポールドル(約12.2万円)、Xperia 10 IIIの価格は649シンガポールドル(約5.3万円)となっています。
これを同国での前モデルの価格と比べると:
Xperia 5 II (S$ 1,349)→Xperia 10 III (S)=約11%アップ
Xperia 10 II (S$ 519)→Xperia 10 III (S$ 649)=約25%アップ
Xperia 10 IIIのXperia 10 IIからのスペック進化点
Xperia 10 II→10 IIIではシンガポールでは1.5万円近い価格アップという事になりますが、スペックの進化点は:
- 搭載チップがSD665→SD690に
4G→5Gに対応 - メモリが4GB→6GBに
- ディスプレイがHDR対応
バッテリー容量が3600mAh→4500mAh
30W高速充電に対応
確かにスペックアップはしていますが、それはあくまで世代交代の際の「順当な進化」といった感じで、25%もの価格アップを正当化するような大きな進化点はないように思えます。(もちろんこれは人それぞれですが)
なお、同国ではXperia 1 IIIもすでに公式サイト上に掲載されているのでリリースされることは間違いないようですが、価格は未掲載。
国内版のXperia 10 IIIの価格は?
ちなみにドコモ版のXperia 10 IIの発売時の価格は4万1976円(税込み)でした。
もし6月に発売となるドコモ版のXperia 10 III SO-52Bがシンガポール版と同じような比率(25%)での価格アップとなると約5.2万円、ということに。
一方、同じSD690搭載で、おそらく国産ブランドミッドレンジでは今年いっぱいライバル機種となるであろうAQUOS sense5G SH-53Aの価格は3万9600円。
もしXperia 10 IIIの価格が予想価格通りならば、かなり両機種の価格差はかなり大きく、今年もまたミッドレンジではAQUOS senseシリーズに対してXperiaミッドレンジが劣勢、という感じになりそうです。
一方、Xperia 1 IIIについては先にロシア版の公式価格が判明。
同国ではXperia 1 IIIの価格は前モデルから15%ほど、Xperia 5 IIIの価格は20%ほどアップとなっており、同じ機種でも価格の上場率に結構な違いがある可能性も。
ただ、これら2か国の価格情報からしてXperia 1 III、5 III、10 IIIの国内価格も前モデルから少なくとも1割、多ければ2割以上を覚悟しておいた方が良さそうです。
