クアルコムのスマートフォン向けチップ、Snapdragonの供給不足が深刻化。
その結果、一部のメーカーでは搭載チップをシフトする動きが出ているようです。
中国メディアの経済日報が伝えたもので、現在、クアルコムのテキサス工場は主要チップの出荷を停止しており、5Gスマホ向けのチップの供給においては納期が30週間以上になっている、とのこと。
納期30週間後、といえば半年以上。
普通に考えると、今日受注をかけても供給されるのは9月以降、ということになりこれはちょっと尋常ではない「遅れ」のように思えます。
また、Xiaomiはこうした状況を受けて従来80%程だったSnapdragonチップを55%程度に減らし、搭載チップをMediatek製にシフトする予定、とのことです。
要は、少なくとも今後しばらくはシャオミ製のスマートフォンの半数近くはMediatek製チップを搭載する、ということに。
また、今回の情報によると特に需給がひっ迫しているのは5Gチップとのこと。
そういえば、ソフトバンクがリリースした格安5Gモデル、Xiaomi Redmi Note 9TもMediatekのXiaomi Redmi Note 9Tを搭載しており、この動きはすでに始まっているのかもしれません。
ソニーのXperia最新モデル(Xperia 1 III)など、比較的マイナーなメーカーのSnapdragon搭載モデルはさらにリリースが遅れると言った噂も。
ファーウェイ製スマートフォンのシェアの減少が一因とも言われていますが、数週間前にテキサスを襲った寒波による停電、そして一部では新型コロナによる一時的な需要減からのリバウンドの影響も大きいと言われています。
Mediatekチップは以前よりじわじわとシェアを拡大しています。
いずれせよ、Xiaomi製スマホに限らず、今年はMediatek製チップを搭載したモデル、特にミッドレンジが一気に増えそうな気配ですね。
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