
Google翻訳がAIを活用した新機能「追加の質問」を導入し、翻訳の質をさらに向上させる準備を進めていることが分かりました。この機能により、単なる機械的な翻訳ではなく、文体やトーンの調整、テキストの簡略化、地域ごとの言い回いの最適化などが可能になります。
翻訳の精度を向上させる「追加の質問」ボタン

現在のGoogle翻訳アプリでは、テキスト入力、音声入力、カメラ翻訳といった基本機能が提供されています。しかし、新たに追加される「追加の質問」ボタンにより、翻訳結果をさらに洗練することができるようになります。
このボタンを押すことで、以下のような調整が可能になるとされています。
- 翻訳の修正:「この訳はちょっと不自然」と感じた際に、より適切な表現を提案してもらえる
- 文体やトーンの変更:フォーマル、カジュアル、ユーモラスな表現など、意図に合わせて翻訳を調整可能
- テキストの簡略化:より理解しやすい形に変換
- 地域ごとのニュアンス調整:例えば、イギリス英語とアメリカ英語の違いを反映
加えて、GoogleのAI「Gemini」との連携も進んでおり、より高度な翻訳調整ができる可能性があります。
AIによる翻訳の進化、実用化は間近か
この機能は以前から開発が進められており、先月にもその存在が報じられていました。しかし、当時は詳細が不明でした。今回、アプリ研究者のAssembleDebug氏がGoogle翻訳バージョン9.3.78.731229477.7で手動で機能を有効化したことで、実際の動作が確認されています。
まだ正式には一般公開されていませんが、手動で有効化できる段階にあることから、グローバル展開も間近と考えられます。
より自然な翻訳へ、Google翻訳の進化に期待
この新機能は、特に言語学習者やプロの翻訳者にとって有益なものとなるでしょう。翻訳の正確性を高めるだけでなく、文脈や表現の微調整が可能になることで、より自然で実用的な翻訳が実現することが期待されます。正式なリリースが待たれるところです。