スマートフォンの長期サポートは、近年ユーザーにとって重要な判断基準のひとつとなっています。そんな中、HONORが「7年間のOSアップデート＆セキュリティパッチ提供」を公式に発表しました。これは、GoogleのPixelシリーズやSamsungのGalaxyシリーズと肩を並べる形となり、スマートフォン市場におけるHONORの立ち位置を一段と強固なものにする動きと言えます。
HONOR Magic 7 Proが初の対象機種に
この発表は、2025年のモバイル・ワールド・コングレス（MWC 2025）で行われたHONORの基調講演「HONOR ALPHA Plan」にて明らかにされました。これにより、同社のフラッグシップモデル「Magic」シリーズが今後、7年間の長期アップデートを受けられることになります。
第一弾として対象となるのは「HONOR Magic 7 Pro」。これまで同社は、このモデルに対し「4年間のOSアップデート＆5年間のセキュリティパッチ提供」を約束していましたが、今回の発表によりさらに手厚いサポートが確定しました。
今後の展開は？他モデルも対象になる可能性
今回のアップデート方針が既存のHONOR製品にも遡及適用されるのかについては、現時点では明確にされていません。また、今後発売されるすべてのフラッグシップモデルが7年間のサポート対象となるかも不明ですが、折りたたみスマホ「HONOR Magic V4」がその候補になる可能性が高いと見られています。
今後数週間から数カ月の間に、HONORが詳細な適用範囲を発表することが期待されます。
スマホの長寿命化が進む中での戦略的な一手
HONORの今回の発表は、スマートフォン業界全体の流れに沿った動きと言えます。GoogleがPixel 8シリーズで7年間のアップデート提供を打ち出したことで、Samsungもこれに追随する形で同様のサポートを決定。今回のHONORの動きは、その流れをさらに加速させるものです。
これまで「ハイエンドスマホの買い替えサイクルは3〜4年程度」と言われてきましたが、長期サポートの提供が当たり前になれば、端末の寿命が延び、ユーザーはより安心して長く使い続けられるようになります。
今後、HONORがどこまでこの方針を広げるのか、そして他メーカーがどう対応していくのか、引き続き注目したいところです。
