Android 11アプデ後のアプリ不具合、原因の大半は「権限」がらみ

Googleの最新OS、Android 11。

Pixel以外にもXperia 1 IIやXperia 5 II、AQUOS sense4シリーズ、Galaxy S21シリーズなど、国内でも徐々に普及してきているという印象。

一方、このAndroid 11へのアップデート後に機種に関係なく目立つのがアプリの不具合。

具体的には：

といった症状で、特に写真や動画、音楽などといったメディアファイルへのアクセスができないと言う報告が多いように思えます。

この問題、国内では価格.comやTwitter、5ちゃんねるなどでも複数の報告がみられ、問題が発生するアプリや機種も不特定多数、といった感じ。
また、海外でもRedditなどを中心に多数報告が上がっています。

原因の大半はアプリの「権限」絡み

このAndroid 11アプデ後のアプリの不具合、どうやら主な原因は「権限」にあるようです。

具体的にはAndroid 11アップデートでは何らかの理由で本来許可されているはずのアプリの権限が一時的に剥奪されてしまう、という症状が発生。

ただ、設定からそのアプリの権限をチェックしても表示上は権限は許可されている状態で、見た目では分からない、というケースが多発しているようです。

よって、まずは不具合が発生しているアプリの権限を一度オフにし「再許可」することで多くの場合、問題は解消するようです。

対処法は比較的単純。

一方、上のケースとはちょっと違うのですが、Android 11では新たに長期間使用されていないアプリの権限が自動的にリセットされる、という機能が新搭載されています。

これ、本来ならば日常的に使用しているアプリの権限がリセットされることはないはずなのですが、なぜかAndroid 11アップデートをトリガーに特定アプリが「長期間使用されていない」アプリと判断され、権限が剥奪されてしまうケースがあるようです。

一方、通常ならばアプリが許可されていない権限を必要とする場合はダイアログが表示されるはず。
しかし、一部では特定の権限が許可が剥奪されていても、アプリ側がその権限を再要求しないケースがある模様。

そのため、ユーザー側が権限が付与されていないことが原因と気付かず、「不具合」として認識されてしまうケースが多いようです。

この問題を回避するには：

ちなみにAndroid 11では機種を問わず全体の動作がもっさりするようになった、特定アプリの動作がおかしくなった、バッテリー異常消費などの報告が比較的多いと言う印象。

そしてこれは私の推測になりますが、この一連の不具合・不都合についても特定アプリの権限が関係していることが多い模様。

具体的にはバックグラウンドで動作しているアプリが動作に必要な特定の権限を得られていないため、一種のハングした状態になり端末に負荷をかけている、という事ではないかと思います。

一方、仮にAndroid 11アプデ後の端末全体の不調が何らかのアプリだとしてもそれを特定するのはかなり面倒なはず。

よって、そういったい場合は一度アプリの権限をすべてリセット（剥奪）してしまうことをお勧めします。

これはアプリの設定をすべてリセットすることで可能です。

なお、読んで字のごとくすべてのアプリ設定はリセットされますが、アプリのデータが消えることはありません。

もちろん、OSやファームウェア、アプリ側のバグやAndroid 11への未対応などが原因という事もあるので、ここで紹介した方法ですべてのAndroid 11アップデート後のアプリ不具合が改善するとは限りません。

ただ、Android 11では「権限」周りに大幅な変更が行われたことは事実なので、一度アプリ側でこれの見直し、再設定はした方が良いと思います。