今年初、年後半から第3世代の10nmクラス(1z)プロセス技術を用いた16GB LPDDR5 DRAMを量産する計画を発表したサムスンですが、今回、韓国の平沢工場に新たな生産ラインを設置、業界初の1zベース16GB LPDDR5モバイルDRAMの量産を開始したと発表しました。
同社のDRAM製品・技術担当のリー・ジョンベ氏によると、この新しい16GB LPDDR5は、DRAM生産のスケーリングにおける開発上の大きな障害を克服し、業界に新たな扉を開くことになる、とのこと。
また、Galaxy Note 20といったフラッグシップに搭載の既存の12GB LPDDR5メモリよりも16パーセント高速になり、毎秒6,400メガビット(Mb/s)の速度で転送が可能となるようです。
ちなみに16GBのLPDDR5 RAM自体はすでにいくつかの機種で採用されており、Galaxy S20 Ultraもその一つ(米国など地域限定ですが)。
さらに、Galaxy S20 Ultraの16GB RAMモデルと12GB/8GB RAMモデルで特にベンチマークスコアに差があるという話は聞きません。
よって、今回サムスンが発表したものはおそらく製造方法・プロセスが違い、12GB RAMだけでなく、従来の16GB RAMよりも性能がアップしている、という意味ではないかと思われます。
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