ソニーのXperiaスマートフォンに対するAndroid 11アップデート。
すでに対象機種も発表され、先週からXperia 1 IIへのアップデートが開始さされ、台湾版に続き、過去数日間にロシアやイギリス、北欧などでもアップデートの提供が始まっている模様です。
今のところ、このAndroid 11へのアップデートで細かなバグの報告は数例ありますが、これといった致命的な不具合報告などは見当たりません。
ただ、Android 11アップデート後のXperia 1 IIの「性能」についてはちょっと気になる部分があるようです。
Android 11アップデート後にベンチマークスコアが「不安定」に
Reddit上のユーザー報告によると、Android 11へのアップデート後のXperia 1 IIではベンチマークスコアの測定毎の上下が激しくなった、とのこと。
これ、真偽のほどを検証するため実際にGeekbenchを見てみたところ:
以下はAndroid 10搭載Xperia 1 II (XQ-AT51とXQ-AT52)のベンチマークスコア:
たまに2800前後の低スコアがありますが、全体としては3200前後で安定しています。
一方、以下はAndroid 11へアップデートしたXperia 1 IIのベンチマークスコア:
マルチコアで2000未満のものが目立ち、全体のスコアも落ちているように見えます。
ただ、期近のデータだけだと偏っている可能性もあるので、Android 10/Android 11の両方のXperia 1 IIの過去1週間程度のスコアの平均値と標準偏差値を計算してみたところ:
Android 10 | Android 11 | |
マルチコア平均 | 3229 | 2607 |
マルチコア標準偏差 | 163 | 617 |
まず、Android 10→Android 11で平均で2割以上もベンチマークスコアが下がっている、という結果に。
また、平均値からの「バラつき度合い」の指標である標準偏差ではAndroid 11はAndroid 10の4倍近くになっており、これはAndroid 11を搭載したXperia 1 IIの性能が不安定であることを示しているとも言えます。
Xperia独自の現象?
Android 11アップデートではGalaxy S20などでもベンチマークスコアの低下が観測されています。
ただ、Galaxy S20ではここまで不安定になっている様子はありません。
また、同じSD865搭載ですでにAndroid 11アップデートが提供されている機種としてXiaomi Mi 10シリーズがありますが、ざっと見た感じでは同機種でAndroid 11前後で大きくスコアが異なっているという事はなさそう。
となると、Xperia特有のファームウェア依存の問題、という可能性が高そうです。
ただ、まだアップデートの提供が始まってから日が浅いので、今後徐々にスコアが落ち着いていく、という可能性も。
もうしばらく様子見をしてみたいと思います。
ちなみに最新のソニー公式情報ではもう一つのフラッグシップ、Xperia 5 IIに対しても今月中にAndroid 11アップデートが提供されるとのことです。
コメント
アプデの不具合は仕様
これペリアユーザーの常識な
大変だ~グ-グルだろアップデ-ト先は…対応アップデ-ト送れよみんな困惑している。根拠も無い11なんてしなきゃ良かった(結果論)