次期Xperia、と言えばXperia 1の後継機としてMWC 2020でリリース発表が期待されているSD865+5G通信対応の次世代フラッグシップが注目されていますが、ハイエンドに特に興味がない、という方にとっては次期ミッドレンジXperiaも気になるところ。
今のところ、いくつかのソースよりSnapdragon 665を搭載したミッドレンジXperiaの存在がリークされていますが、国内ではこのチップを搭載した機種はおそらくまだ正式には存在しないはず。
というわけで今回は、国内ではあまり「実力」を知られていないこのSD665がXperia 8やXperia Aceといった2019年版ミッドレンジXperiaに搭載のSD630と比較してどの程度性能に差があるのかをベンチマークを比較して見てみたいと思います。
Snapdragon 630 vs Snapdragon 665ベンチマーク性能比較
Xperia 8 (SD630)のベンチマークスコア
Xperia Ace (SD630)のベンチマークスコア
Xperia 8やXperia Aceなど、Snapdragon 630搭載のミッドレンジXperiaのGeekbenchおけるベンチマークスコアは平均1000ポイント強といった感じ。
Xperia 8/Aceと次期ミッドレンジXperiaでは3割以上の性能差
当たり前ですが、SD665搭載のXperiaのベンチマークスコアというのはまだでてきていませんが、同チップ搭載の他メーカーモデルはすでに複数リリース済。
SD665搭載スマートフォンのベンチマークスコア
SD665はXiaomiやOppoなど中国メーカー製のモデルで幅広く採用されているチップですが、マルチコアの平均スコアは1300ポイント後半といった感じ。(また、未発表機種ではモトローラの次世代モデル、moto g8 plusなどにも搭載されると言われています)
これ、SD630と比べて3割以上の性能差があるということになり、これだけスコアが違うとさすがに体感速度にも大きな差が出てくると思われます。
なおこのSD665、Xperiaシリーズで言うとSD835搭載のXperia XZ1シリーズやXZ Premiumよりはいくらか性能が劣りますが、SD820搭載のXperia XZよりははるかに高性能。
Snapdragon 835搭載Xperia↓
Snapdragon 820搭載Xperia↓
ちなみにXperia AceやXperia 8に搭載のSD630は昨年のXperia XA2シリーズ(国内販売なし)でも採用されていたチップで、リリースされたのは2017年後半と約2年前。
一方のSD665は今年4月頃にリリースされたチップなので、下手をすると1.5~2世代も世代差がある、ということになります。
そう考えるとこれくらいの性能差があるのは当たり前。
SD630は今秋冬モデルのAQUOS sense3にも搭載されていますが、Xperiaのミッドレンジと比べるとかなり価格が抑えてあるので、これならば旧型チップの搭載もやもえない、という感じです。
ただ、今年のXperiaミッドレンジに関しては特にスペックに対しての価格が「割高」。
Xperiaは常に割高ではありますが、同じ割高なXperiaミッドレンジ機種を購入するのであれば来年のモデルまで待つことをお勧めします。
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