ソニーモバイルの最新フラッグシップモデル、Xperia 5 II。
今のところ、全体的な評価は上々で、海外でもここ最近のXperiaとしてはかなり好意的な評価が目立ちます。
このXperia 5 II、ディスプレイサイズは6.1インチで、端末ボディーのサイズもSD865搭載機としては最小クラスとなっています。
しかし今回、GSMArenaが先日掲載したXperia 5 IIのレビュー記事の中にこのサイズがネック?となっている可能性のあるちょっと気になる内容が記載されていました。
The Xperia 5 II does get warm under sustained load, in a similarly ‘average’ fashion – it’s not uncomfortably hot, and it’s not entirely cool either. Its performance does decline with repeated benchmark runs – for example, a drop of 10-12% in Antutu scores after a few runs is expected, but that’s really the norm with mainstream designs (it’s no ROG Phone 3 this one). In actual use, the phone never stuttered and was as fluid as any other top-tier device – just as you’d expect.
要はXperia 5 IIはベンチマーク測定など負荷のかかる動作を繰り返すと「平均的」な発熱をし、Antutuではベンチマークスコアが10-12%低下する、とのこと。
ただ、この記事自体も指摘しているように、ベンチマーク測定を連続で行った際に発熱によりスコアが落ちるのは「ノーマル」。
Galaxy Note 20 Ultraなどではサーマルスロットリングによって最大70%まで性能が落とされるというケースも報告されています。
一方、同サイト上の兄弟モデルのXperia 1 IIのレビューでは:
The phone does tend to heat up after prolonged testing – it’s not the worst offender, but it’s not negligible either. Some thermal throttling shows after repeated benchmarks runs but it doesn’t result in significant drops in performance.
こちらでは、端末の発熱自体と若干のサーマルスロットリングはあるものの、パフォーマンスが顕著に落ちるという事はない、とのこと。
どれくらいを「顕著」と言うのかにもよりますが、Xperia 5 IIの10-12%ダウンというのはやはり「顕著」だと思われ、それと比べるとXperia 1 IIの発熱により性能低下は少ない、と言えそう。
ちなみにスマートフォンは発熱をしても放熱がちゃんとできていれば性能はそれほど下がらないはず。
よって、これはXperia 5 IIに発熱・放熱問題がある、というよりはXperia 1 IIの放熱性能が優れている、といった方が良いのかもしれません。
考えてみればXperia 5 IIはXperia 1 IIよりも一回り小さいボディーに同じバッテリー容量を搭載し、他のコンポーネントも基本的には同じ。よって、Xperia 1 IIと比べると内部はかなり「密」になっているはず。
そういった意味で排熱性能がXperia 1 IIより若干劣る、というのは仕方のないことのような気もします。
コメント
わざとホッカイロ避けてクロックダウンさせてるARROWSよりマシ