Galaxy Note 20 Ultraの謎、2種類の冷却装置の理由は「コスト」、そして「ランダム」に混在

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サムスンの最新フラッグシップモデル、Galaxy Note 20シリーズ。

国内でもドコモ、au、楽天モバイルからのリリースが確定しているこの新型Galaxyですが、先日、同シリーズの冷却装置には従来のヒートパイプ・ベイパーチャンバーではなく多層グラファイト・パッドが搭載されている、という件についてお伝えしました。

しかし、その後の分解分析などでこのGalaxy Note 20には従来の銅製のベイパーチャンバーを搭載しているものと、グラファイト製の冷却システムを搭載している2種類が存在していることが判明しました。

そして今回、その理由についてAndroid Policeが興味深い記事を掲載していました。

Samsung estimates it sold up to an additional 1,000,000 phones when it first introduced the vapor chamber system purely because of the novelty of having a liquid-cooled phone (!!!), but with the Note20 Ultra being a much more expensive and niche phone, the company may have felt the expensive vapor chamber systems weren’t worth the added cost. Kramer also notes that the vapor chambers are quite delicate and prone to swelling when even slightly overheated.

要はGalaxy Note 20 Ultraの売上が当初の予想より少なくなることが判明したため、ニッチなモデルに高価なベイパーチャンバーを搭載する意味はないと判断した、とのこと。

これ、言いかえれば生産コストが理由、ということ。

また、ベイパーチャンバーはちょっとした発熱で膨張するなどデリケートな部分があることもグラファイト製冷却システムに切り替えた理由の一つのようです。

左: ベイパーチャンバー搭載のS20 Ultra、:グラファイトパット搭載のNote 20 Ultra

同一機種に異なるサプライヤーからの部品を使う、というのは過去にも例がなかったわけではありません。

ただ、それらは基本的に同一性能のコンポーネントという前提で、今回のように同一機種で異なる「構造」というのは前例がないような気がします。

なお、冷却システムが銅製のベイパーチャンバーかグラファイト製かは完全にランダムで、搭載チップや国・地域などは無関係の模様。

つまり、この書き方からすると例えば同じドコモ版でも個体によって異なるタイプの冷却装置を搭載している可能性がある、ということに。

ただ、今回の記事によると、これらの冷却装置で実際の性能に大きな違いはない、とも。

ただ、先日の記事でもお伝えしたように、Galaxy Note 20では異常発熱の報告が目立つのも事実。

となると、冷却装置に関わらず、別原因で発熱している、ということでしょうか。

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