米政府による禁輸措置で一気に中国以外でのシェアを失いつつあるファーウェイ。
Google PlayストアおよびGoogle系アプリが使えない、ということでここ最近ではこの影響がさすがに顕著になってきたという印象です。
一方、同社も独自のエコシステムを確立するためにHUAWEI Mobile Service( HMS)を立ち上げるといった試みはしているものの、Google Playストアと比べると利用可能なアプリはまだ圧倒的に少なく、Google系サービス・アプリが使えないというのはやはり致命的なようです。
そんな中、ファーウェイがこれに対応する一つの「抜け道」を模索しているようです。
We hope Google services can be available through our AppGallery, just like how Google services are available through Apple’s App Store.
ファーウェイ会長のコメントを9TO5Googleが伝えたもので、同社は現在、GoogleサービスやGoogleアプリを自社のアプリ・ギャラリー内で提供ができるようにすることを検討している模様。
Google Playサービスは使えなくてもGoogleアプリは使用可能?
以下は私が理解するファーウェイを取り巻く現在の状況(間違っていたらご指摘いただけると嬉しいです)です。
・モバイル端末にGoogle Playストアを搭載するにはGoogleからライセンスを受けたAndroid OSを搭載する必要がある。
・ただ、米政府による禁輸制裁により、昨年6月以降にリリース(厳密には正式発表?)されたHuawei製スマートフォンにはGoogleからライセンスを受けたAndroid OSを搭載することができない。
・よって、昨年6月以降のファーウェイ製スマートフォンはGoogleライセンスを受けていないAndroid OSが搭載→Playストアが使えない
・GmailやYoutube、Google MapなどといったGoogleアプリの「正式版」はGoogle Playストアからしか入手できない(少なくとも表向き上は)
一方、今回のポイントは、Google Playストアを搭載することはできなくても、Googleさえその気になればGoogleアプリを提供することは可能なのでは?という理屈。
現にGoogleの主要アプリはほぼ全てと言って良いほどiOS(iPhone)でも利用可能です。
もしファーウェイ版Android OSとHMS環境でもGoogleサービス、アプリが使えるとなれば、これはユーザーにとっては一気に同社製機種の魅力が増すことになります。
ただ、Googleが自身のエコシステムの「売り」でもあるGoogle系アプリを他のAndroidベースのエコシステムにも提供するのか、というのは大いに疑問です。
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