PlayStation 6の登場は2028年?元ソニー幹部が示唆する次世代機のタイミング

PlayStation 5 Proの発表を受け、次なる関心はPlayStation 6(PS6)の登場時期に移っています。さまざまな予測が飛び交う中、ソニーの元幹部である吉田修平氏が、PS6は2028年ごろになる可能性が高いとの見解を示しました。

次世代機のサイクルは長期化へ

吉田氏は、ソニーで38年間勤務し、そのうち31年をPlayStation事業に携わった人物です。2025年1月15日に退社後、ゲームメディア「GamesBeat」のインタビューで、ゲーム機の世代交代について語りました。

これまでPlayStationシリーズの新型機は5~6年のスパンで登場してきました。しかし、PS4からPS5の移行期間は7年に延び、コンソール世代のライフサイクルが長期化している傾向が見られます。

  • 初代PlayStation(1995年) → PlayStation 2(2000年):5年
  • PlayStation 2(2000年) → PlayStation 3(2006年):6年
  • PlayStation 3(2006年) → PlayStation 4(2013年):7年
  • PlayStation 4(2013年) → PlayStation 5(2020年):7年

この流れから考えると、PS6が2027年に登場する可能性は十分にあるものの、吉田氏は「2027年は少し早すぎる」とコメント。さらに、コロナ禍による製造問題の影響でPS5世代の進行が遅れたことを指摘し、「2028年が妥当な時期ではないか」との見解を示しました。

PS6の開発状況は?

最近のリーク情報によれば、PS6のチップ設計はほぼ完了し、製造準備の段階に入っているとのこと。ソニーの開発サイクルを考慮すると、設計完了から発売までの期間を踏まえ、2027年の発売が現実的とされています。ただし、吉田氏のコメントを踏まえると、2028年にずれ込む可能性も十分にあると考えられます。

また、同じリーカーによると、ソニーはPS6向けに2種類のSoC(システム・オン・チップ)を開発している可能性があるとのこと。一方は本体向け、もう一方は新型PlayStation携帯機廉価版PS6のためのチップではないかと推測されています。

次世代Xboxも同時期に?

吉田氏は、2028年というタイミングについて、「Microsoftの次世代Xboxも同時期に発売される可能性がある」と指摘。これは過去にリークされたMicrosoftの資料とも一致しており、次世代機戦争は2028年に本格化する可能性が高そうです。

PS5の販売は好調も、業界全体は変化の時期

一方で、PS5は依然として好調な販売を記録しています。2024年の年末商戦では950万台を出荷し、累計販売台数は7500万台を突破しました。これはPS4の最盛期とほぼ同等の数字です。

しかし、業界全体ではコロナ禍後の市場調整が続いており、多くの企業がリストラを実施。吉田氏も「コロナ禍の影響で企業が過剰投資し、その後の調整が必要になった」と指摘し、現在の業界の動向を「コロナ禍への過剰反応」と評しています。

PS6の発表はまだ先か

現時点ではソニーからの正式な発表はなく、PS6に関する情報はあくまで予測やリークに基づくものです。ただ、チップ設計の進行や次世代Xboxの動向を考えると、2027年~2028年の間に登場する可能性が高いと見られます。

今後、ソニーからの公式な発表が待たれますが、PS6の登場が数年先であることを考えると、当面はPS5 Proの進化が主役となりそうです。

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