シャープが今年前半にリリースした5G通信対応のミッドレンジモデル、AQUOS sense5G。
5Gモデルの中では価格が手ごろ、かつ、一応の「国内メーカー」モデルということで売れ筋モデルであることは間違いありません。
一方、このAQUOS sense5Gはリリース当初より発熱や再起動ループやWi-Fi接続不良といった不具合の報告が絶えず、ついに大手メディアも取り上げるなど、昨年の比較的評判のよかったsense3シリーズとは打って変わり、かなり悪評高きミッドレンジモデル、となりつつあります。
そんな不具合満載といったAQUOS sense5Gですが、今回、その一因となっている可能性を示す興味深い記事が見つかりました。
以下はシャープ公式サイト上に掲載されているAQUOS sense5Gの開発者インタビューの一部:不具合

ご存知の方も多いとは思いますが、AQUOS sense4は4G、AQUOS sense5Gは5G対応で、搭載CPUなども異なりますが、両者のサイズは全く同じでケースや保護シートも共通です。
つまり5G機能を搭載するAQUOS sense5Gの基盤は本来AQUOS sense4のものよりもかなり大きくなるはずだったところを、「困難」を乗り越えて何とか同サイズに抑えた、ということ。

さらに興味深いのが:

AQUOS sense5Gに使われている部品の数はsense4よりも5割も多い、とのこと。
そのため、スペースを確保するためにボディーの一部を削っているとのことで、並々ならぬ努力が伺えます。

これ、TwitterユーザーさんがAQUOS sense5Gのもろもろの問題の一因では?として投稿していたもので、読んでみるとなるほど、といった感じ。
もちろん、これが直接的な原因と断定できる証拠は一つもなく、原因は全く無関係なところにあるという可能性もあります。
ただ、こういった記事内容もsense5Gが安定した機種であれば特に注目されなかったはずです。
なお、シャープや同モデルを販売している各キャリアはこの一連の不具合について公式なアナウンスなどはしていません。
一方、ネット上のユーザー報告をみていると、多くのユーザーは不具合そのもの、というよりも購入元のキャリアやメーカーの対応に不満を抱いている、といった印象。
このAQUOS sense5G、価格.comなどではリコールを求める書込みまででてきているようですが、どういった原因、背景にしろ責任のある対応を期待したいところです。
ソース:Sharp