サムスンの最新フラッグシップモデル、Galaxy S21 Ultra。
国内ではSC-52Bとしてドコモのみが取り扱っている2021年Galaxy Sシリーズの最上位モデルですが、このプレミアム・ハイエンドモデルでバッテリー残量が「持ち歩いているだけ」で激減するという、ちょっと不思議な不具合が発生しているようです。
XDAが伝えたもので、これによると、Galaxy S21 Ultraでは複数ユーザーから非使用時に持ち歩いているとなぜかバッテリーを異常消費している、という現象が報告されているとのこと。
これ、ただ端末をスリープ状態にしてどこかにおいてある状態では発生せず、「持ち歩いている」、つまり端末に何らかの振動が加わっている、という状態が一つの発生条件の模様。
そしてその原因としては移動中にカメラセンサーのがたつきを止めるwakelockという機能が原因である可能性が高い、とのこと。
光学式手ぶれ補正(OIS)は、特に光量の少ない場所で写真を撮るときに、スマホのカメラのセンサーが大きく揺れるのを防ぎ、光を集めるために使われます。
そしてOISは、カメラハウジングの中でカメラを動かします。つまり、OISを搭載したほぼすべてのスマホは、スマホが揺れるとカタカタという音がする、とのこと。
しかし、このGalaxy S21 UltraではOIS使用時の手ぶれ検知の一環として、カメラアプリが動きを検知するたびに何らかの誤作動を起こしている可能性があるようです
スマートフォンのバッテリー異常消費は様々な原因が考えられますが、基本的にはアプリのアップデートなどに伴うソフト的な原因であることが大半(Google Play開発者サービスは結構有名)。
一方、ハード的な原因でバッテリーの異常消費が起きるというのは少なくとも最近のモデルではかなり珍しいと言えます。
なお、この問題が確認できているのは今のところはGalaxy S21 UltraやGalaxy Note 20 Ultraとのことですが、他のOIS搭載Galaxyでも同様の問題が発生している可能性はある、とのこと。
また、今のところこの問題の改善方法などは見つかっておらず、異常バッテリー消費を抑えるのはスリープ時にできるだけ端末を動かさず「安静」にしておくこと以外、できることはないようです。
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