ソニーモバイルの最新Xperiaフラッグシップ、Xperia 1 III。
国内ではドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアが取り扱うことが決まっています。
一方、サムスンの新型フラッグシップ、Galaxy S21、S21+、S21 UltraはドコモがS21、S21+(オリンピック版)、S21 Ultraを、auがS21とS21+を取り扱っています。
そんな今夏の国内向けハイエンドを代表する両モデルですが、今回、ベンチマーク上での性能においてかなり有意な差が見られることが明らかになりました。
Xperia 1 III vs Galaxy S21シリーズ、ベンチマーク性能では約2割の差
以下はXperia 1 IIIおよびGalaxy S21シリーズの期近50回分のベンチマークスコアの統計値。
Xperia 1 III | Galaxy S21 (シリーズ) | |
シングルコア (平均) | 1120 | 917 |
マルチコア (平均) | 3511 | 2960 |
シングルコア (中央値) | 1123 | 1021 |
マルチコア (中央値) | 3563 | 3044 |
シングルコアでもマルチコアでもXperia 1 IIIのスコアはGalaxy S21シリーズよりも2割近く上。
これだけ違うとさすがに誤差の範囲とは言えず、実際のパフォーマンスでも体感で違いを感じそうです。
ちなみにGalaxy Sシリーズは昨年のGalaxy S20シリーズでもベンチマークスコアはなぜか他のSD865搭載モデルよりも1割前後劣る、という結果が出ていました。
その理由については定かではありませんが、これについては他機種よりもサーマルスロットリングが発動しやすいため、という説もあり、これについては必ずしも悪いことではありません。
ただ、今回のXperia 1 IIIと比較するとスコアの上下自体がかなり激しいので、これについてはやはり劣る点なのではないでしょうか。
Xperia 1 III vs Galaxy S21シリーズ、「安定性」にも大きな違い
ただ、スコアそのものよりも個人的に注目したのはそのスコアのバラつき。
Xperia 1 III | Galaxy S21 (シリーズ) | |
シングルコア (標準偏差) | 9 | 211 |
マルチコア (標準偏差) | 214 | 276 |
標準偏差、とは誤解を恐れず簡単に言うと平均値からのブレの大きさ。
つまり、測定毎にどの程度のスコア差が出るかと言う指標で、これが大きければ大きいほどパフォーマンスにバラつきがある、ということになります。
そして特に興味深いのがシングルコアの標準偏差。
Xperia 1 IIIの「ブレ」がわずか9ポイントなのに対し、Galaxy S21シリーズは211ポイントと実に20倍以上もブレの大きさに差があります。
つまり簡単に言うと、Xperia 1 IIIではランダムな選んだ2回の計測のスコア差が平均で9ポイント程度なのに対し、Galaxy S21では221ポイントも差が出る、ということになります。
それもそのはず、実際の測定毎の結果を見ると、Xperia 1 IIIはシングルコアのスコアが1100前後で落ち着いているのに対し、Galaxy S21シリーズでは500ポイント台までスコアが落ち込む計測結果が多数あり、これがブレを大きくしています。
そう考えると、前述のようにGalaxy S21シリーズでは負荷のかかり方次第で一部のコアがクロックダウンされる、といった現象が頻繁に起きているのかもしれませんね。
コメント
ベンチマークで使用したソフトウェアに関しての記載がないので、再現性がなく信憑性に疑問が残る。
Geekbench 5でしょ
確かSD888ってサムスン製とTSMC製があってXperiaはTSMC製だろうけどGALAXYはサムスン製のを使ってるからTSMCとサムスンで差が出るんでは無かろうか
温度による制御を丁寧に安全マージンをとってやっているか唯ぶん回しているかの違い、以外の何物でもない。