Xperia向けのAndroid 11アップデート。
海外では昨年末からXperia 1 II向けに、数日前からXperia 5 IIの一部にもアップデートの提供が開始されており、国内版ではau版のXperia 1 II、ソフトバンク版のXperia 5 IIに提供が開始されています。
このAndroid 11アップデートですが、機種を問わず細かい不具合・バグの報告が増えてきており、Xperiaも例外ではありません。
ただ、このAndroid 11アプデ後のXperia 1 II/5 IIではベンチマークスコアでちょっとおかしな現象が起きているようです。
Android 11アプデでベンチスコアが「二極化」
以下はAndroid 10とAndroid 11を搭載したXperia 1 II/5 IIの期近250回分のベンチマークスコア(マルチコア)のヒストグラム。
Android 10搭載のXperia 1 II/5 IIのベンチマークスコア
平均スコアは3197ポイント(マルチコア)。
そして9割方のスコアが3100~3400前後に集中しており、非常に安定した性能を出していることが分かります。
Android 11搭載のXperia 1 II/5 IIのベンチマークスコア
ところが、Android 11へアップデートされたXperia 1 II/5 IIのスコアは:
平均スコアは2354ポイント。これはSD865搭載機としてはかなり低く、Android 10搭載のXperia 1 II/5 IIよりも3割以上スコアが落ちています。
ただ、それよりも気になるのはそのスコアの分布。
大部分が1900~2100ポイントと3100ポイント前後に集中しており、非常にばらつきが大きくなっています。
つまり、Android 11ではスコアの分布が2000前後と3100ポイント前後に大きく2分されており、これはまるで二つの異なるモードでベンチマーク測定が行われたかのような状態。
これはあくまで私の推測ですが、Android 11アプデ後のXperiaでは何らかの条件でスロットリングが発動、その結果1900前後のスコアがでている可能性が高そう。
これは必ずしも悪いことではありませんが、どういった条件でこのベンチマークスコアの二極化が起きるのかは非常にきになります。
ちなみにAndroid 11アップデートではXperiaだけでなくGalaxyなどでも動作がもたつく、といった報告が散見されます。
ひょっとしてバックグラウンドで何らかの余分なプロセスが行われており、これが原因でこういったベンチマークスコアの著しい低下が起きている、という可能性もありそうです。
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