2021年のハイエンドモデルに搭載されるSoCと言えば言うまでもなくクアルコムのSnapdragon 888。2021年モデルの新型XperiaからAQUOS、Galaxyなどに搭載される予定と言われています。
そして一部の国・地域で展開されるGalaxy S21シリーズに搭載されるのがサムスンのExynos 2100ですが、今回、サムスンが先にリリースした別ミッドレンジ向けチップ、Exynos 1080とSD888およびExynos2100についてほぼ同性能、という可能性がでてきました。
GSMArenaが伝えたもので、V2047は中国のスマホメーカー、Vivoの未発表モデル、Vivo X60のものとのこと。
Geekbenchにおけるベンチマークスコアはシングルコアが888、マルチコアが3244ポイントとなっています。
そして同モデルにはサムスンが少し前に発表した5nmプロセスの新型チップ、Exynos 1080が搭載されることがすでに確認済みとなっています。
一方、以下はこれまでに見つかっているSnapdragon 888搭載Galaxy S21(シリーズ)のベンチマークスコア。
そして以下はExynos 2100搭載のGalaxy S21 Ultraのベンチマークスコア
SD888もExynos2100もマルチコアは平均して3100~3200となっており、SD865とほとんど変わりのないスコア。
このことについては過去にも当サイトで何度がお伝えしました。
しかし、Exynos 1080はサムスンがSnapdragon 700番台の対抗チップとして展開すると言われており、ポジション的にはあくまで「ミッドハイ」モデル向けのチップ。
それと2021年のハイエンド向けチップ、しかもSD888とExynos2100の両方とほぼ同スコア、というのはどういうことでしょうか。
確かにここ数年のミッドレンジ向けチップの進化はハイエンド向けチップと比べて速い、とも言われています。
ただ、ほぼ同世代でその違いがなくなる、というのは前代未聞。
もちろんチップ性能はベンチマークだけで測れるものではないとも言われています。
よって、今回の数値だけを比べて「同性能」というのには語弊があるかもしれません。
ただ、ベンチマークスコアが性能を表す上での一つの有用な指標であることは確か。
2021年はなんだかチップ同士の性能という意味での上下関係?にも何らかの変化が起きそうですね。
ちなみにこのExynosチップは2021年にVivo以外のOEMにも供給されると言われています。
そのうちサムスン製チップを搭載したXperiaなんてのもリリースされるのかもしれません。
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