2020年の秋冬モデル、と言えば全体的にハイエンドモデルが少なめという印象で、キャリア版ハイエンドではXperia 5 IIとGalaxy Note 20 Ultraが主力となりそうな気配(少なくともドコモおよびauでは)。
しかし、今回これら2機種の性能については間接的ではありますが、興味深い情報がでてきました。
以下はAntutuが発表したハイエンドスマートフォンのベンチマークスコアのランキング。
ご覧のように上位4モデルをレギュラーのSnapdragon 865搭載機が占めており、SD865+搭載のROGphone 3などはトップと4万点もスコアに違いが出ています。
なお、これは9月1日~9月30日までの1か月間の測定結果の平均値なので、かなり誤差は小さいと思われます。
つまり、これを見る限り、Snapdragon 865+搭載機の性能はレギュラーのSnapdragon 865搭載機より低い場合もある、ということに。
一方、国内ではSD865+搭載機と言えば上記のASUS ROG Phone 3に加えGalaxy Note 20 Plusも。
しかし、Xperia 5 II (au版SOG02)とGalaxy Note 20 Ultra (au版SCG06)のGeekbenchにおけるベンチマークスコアを比較すると:
Xperia 5 II (SD865)↓
Galaxy Note 20 Ultra (SD865+)↓
性能に差がないどころか、SD865搭載のXperia 5 IIの方がSD865+搭載のGalaxy Note 20 Ultraよりも平均で100ポイント程度スコアが高くなっています。
また、2020年前半フラッグシップでSD865搭載のGalaxy S20シリーズと比較しても統計的に優位なスコア差があるようには見えません。
つまり、少なくともベンチマークスコア上の性能ではSD865+搭載のGalaxy Note 20 UltraやASUS ROG Phone 3はレギュラーのSD865と比べても勝っていることはなく、ほとんど意味なし、ということに。
むしろSD865+はSD865からクロックアップされている分消費電力は多いはず。
そういった意味ではむしろネガティブ要素の方が大きいと言う可能性すらありそうです。
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