ここ最近、 新型コロナの影響で毎日のように出てくるスマートフォン・メーカーの売上減やリリース予定変更のニュース。
ただ、影響を受けているのはスマートフォン業界に限ったことではなく、一部を除くほとんどの業界も同じだと思われます。
一方、売り上げは落ちても人との接触をできる限り避けながらの買い物やコミュニケーションを取るという意味でスマートフォン自体への社会の依存度は益々高まっているという印象。
そしてその人々の行動の変化はスマートフォンとは切っても切り離せない「アプリ」の利用パターン、人気にも大きな影響を与えているようです。
以下はAndroid Policeが伝えた以下はGoogle Playストアの無料アプリにおけるダウンロード数トップ10。
新型コロナの感染拡大が顕在化する直前、2月末と4月末のランキングを比較すると順位もランクインしているアプリも一変していることが分かります。
一番顕著なのはWeb会議ツール「Zoom」の台頭。これはリモートワークが劇的に増えたことによるものであることは間違いないでしょう。
一方、一連の騒ぎの前はほとんど聞くことなかった「Houseparty」が3位にランクインというのもかなり象徴的。
これはグループビデオチャットアプリであるという意味ではZoomと変わりないのですが、オンライ飲み会といったプライベートな用途に向いているという声をよく聞きます。
一方、コミュニケーション系アプリがすべて勝ち組というわけではなく、2月末も3月末もランクインしていたFacebook Messangerが完全ランク外に。
同アプリでもグループビデオ会話などは可能ですがやはり「特化していない」と言う点で人気が低いのかもしれません。
また、「出前アプリ」の一つである「DoorDash」がいきなりランクインしているというのも人々の生活形態が変わったことを表す一例。
全体で見ると実に2月末でトップ10入りしていたアプリのうち6つがランク外に、そして異なる6つのアプリがランクインしています。
もちろん、仮に新型コロナがなかったとしてもアプリの人気順位というのは常に変動するものです。
ただ、ここまで一気に、さらにある種のアプリが複数一気に上位ランキングに入るという現象は非常に珍しい、というかGoogle Playストア史上初めてではないでしょうか。
一方、これはあくまで「ダウンロード数」のランキングであって、必ずしも利用頻度を表すものではありません。
よって、どのアプリもある程度普及すればダウンロード数は落ち着いてくるので、Zoomなどは今後ランキングは下がる可能性も。
その一方で、現在の生活形態が続けばまた新たなアプリへの需要が高まる、ということもありそうです。
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