先日シャープが発表した2020年秋冬にリリースされる新型AQUOS。
・AQUOS sense4
・AQUOS sense4 plus
・AQUOS sense5G
・AQUOS zero5G basic
というラインナップで、いずれもミッドレンジながら搭載チップは異なりAQUOS sense4/sense4 PlusはSnapdragon 720G搭載、sense5GはSnapdragon 690、zero5GはSnapdragon 765Gを搭載となっています。
一方、これらのチップはそれぞれ微妙に世代が異なり、一概にチップの型番の数字の大きさだけでは性能を判断できない部分も。
ただ、いずれの機種もまだベンチマークスコアは出てきていませんが、これらの機種に搭載されているCPUを搭載した別モデルのものは多数存在します。
というわけで今回は、これら4モデルに搭載されるチップのベンチマークスコアを比較してみたいと思います。
SD720、SD690、SD765Gベンチマーク比較
SD720G (AQUOS sense4/sense4 plus) |
SD690 (AQUOS sense5G) |
SD765G (AQUOS zero5G basic) |
|
シングルコア | 567 | 609 | 600 |
マルチコア | 1759 | 1728 | 1707 |
CPUなどのベンチマークスコアをまとめているNOTEBOOKCHECKのデータからのものですが、SD690についてはまだ未掲載なのでGeekbenchで発見された同チップ搭載のOneplusの未発表モデルのスコアを使っています。
シングルコア、マルチコアでどのチップでも非常に近いスコアとなっており、誤差の範囲内とも言えそう。
一方、各チップのスペック比較では:
SD720G | SD690 | SD765G | |
CPU | 2 + 6 コア 2.3 GHz Kryo 465 Gold – Cortex-A76 + 1.8 GHz Kryo 465 Silver – Cortex-A55 |
2 + 6コア 2.0 GHz Kryo 560 Gold – Cortex-A77 + 1.7 GHz Kryo 560 Silver – Cortex-A55 |
1 + 1 + 6コア 2.4 GHz Kryo 475 Prime – Cortex-A76 + 2.2 GHz Kryo 475 Gold – Cortex-A76 + 1.8 GHz Kryo 475 Silver – Cortex-A55 |
GPU | Adreno 618 | Adreno 619L | Adreno 620 |
DSP | Hexagon 692 | Hexagon 692 | Hexagon 696 |
Fab | 8nm | 8nm | 7nm |
発表/リリース | 2020年Q1 | 2020年Q4 | 2020年Q1 |
ご覧のように理論上の性能はSD765Gが一番高そうですが、ベンチマークスコアではほとんど違いがない、というのが興味深いところ。
ただ、SD765Gだけは7nm製造なので8nmのSD690やSD720Gよりも省電力性能では優れている可能性もありそうです。
いずれにせよ、AQUOS sense4/4 plus、AQUOS sense5G、AQUOS zero5G basicを選ぶうえで単純なベンチマーク比較だけならばどれも大きな違いはない、と言えそう。
となるとあとはサイズやカメラ、バッテリー容量、価格、そしてリリースのタイミングなどでの選択、ということになりそうです。
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