2020年版の新型Xperiaと言えばソニー初となる5G XperiaことXperia 1の後継機や、一部では6眼カメラ搭載のモデルについての噂が色々と出てきています。
そんな中、同社のモバイル向けイメージセンサーの今後の方向性について興味深いインタビュー記事がありました。
中国メディア、Sina.snが広州で先日行われたイベントでソニーセミコンダクタの現地代表である木村信に対して行ったインタビューからのもの。
結構長い記事で、まずモバイル向けのマルチカメラおよび高解像度センサーへの需要の増加は同社の予想を超えるもので、2021年までに生産キャパシティを大幅に上げる予定とのこと。
なお、同社は先日、60~64MPの2020年版最新センサー、IMX686の公式動画をリリースしていますが、同センサーを搭載する最初のモデルについての言及は避けたようです。
一方、サムスンが夏ごろに発表、Galaxy S11シリーズにもその2世代目が搭載される予定の108MPセンサーについては「カメラモジュールの性能は多くの要素があり、ピクセル数だけにこだわるべきではない」また「スマートフォンのカメラは静止画だけを撮るわけではなく、1億ピクセルのセンサーは動画撮影においてはあまり役に立たない」とも。
このことから少なくともソニーが近いうちに108MPあるいはそれを超えるような画素数のイメージセンサーを開発するという予定はなさそう。
さらに今後のカメラセンサーの目標については:
我们的终极目标是让手机的拍摄效果赶上单反!
私たちの最終的な目標は一眼レフ(DSLR)並みにセンサーを開発すること!
とのこと。
ただ、このインタビュー内容で一点気になるのは同社のイメージセンサーについては語られていますが、その一眼レフを目標とするセンサーを同社製のスマートフォン、Xperiaに搭載するとは一言も言及されていないという点。
実際、Xperia 1やXperia 5に搭載のカメラセンサーはメインセンサー以外はサムスン製。
さらにメインセンサーも例えばXpeira 5に搭載のものはIMX563という最高スペックのセンサーではありません。
一方で、Huawei P30やMate 30といった機種は同社のIMX600番台のセンサーを搭載しています。1
よって、仮にソニーが今後実際に一眼レフに対抗しうるレベルのセンサーの開発に成功したとしても新型Xperiaに搭載されるという保証はない、というか、可能性が低いようにも思えます。
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