ソニーモバイルはつの5G通信対応、最新フラッグシップモデル、Xperia 1 II。
日本や欧州から遅れること約1か月。ようやく米国での発売も近づいてきました。
しかしこの米国版Xperia 1 II、公式スペックを見る限り同国では5G通信に非対応となっており、おそらくこれは確実な情報。
これについてはRedditといった海外フォラムでも不満・疑問の声が複数挙がっており、Xperia 1 IIの購入を検討している米国ユーザーにとってはネックとなっている模様です。
しかし今回、Reddit上にこのXperia 1 IIの米国版「だけ」が5G非対応となっている理由についての投稿がありました。
要点をまとめると:
・すでに5Gサービスを開始している国、57か国のうち45か国(日本を含む)ではn78バンド (3.5GHz)を採用している。
・米国でのSub-6バンドはn41とn71のみ。
・n71は米国独自バンド
・米国以外で n41を採用しているのは4か国のみ。
・この4か国のうち2か国はn78も採用
・つまり、n41を採用してn78を採用していない国は世界で米国を含む3か国のみ
・この3か国だけのためにエクストラな5Gレシーバーを搭載するのは採算が合わない
要は米国の5G (少なくともsub 6における)環境は世界的にみてかなりレアで、そのために別のハードウェアが必要なバージョンを開発するのは高すぎる、という事だと思われます。
ただこれ、気になるのは米国が今後すぐに5Gの周波数を追加・変更することはまずありえないわけで、この状況は半永久的に続く、ということに。
また、この状況は他のメーカーも全く同じはずですが、米国でリリースされている5G対応Galaxyは基本的にすべて米国でも5G利用可能となっています。
そうなるとやはり米国でのシェアが非常に少ないXperiaでは 「規模の経済」の法則が働く、ということに。
となるとこれはXperia 1 IIに限った話ではなく次期Xperia、Xperia 5 IIなども含め、今後米国で展開されるであろうXperiaは当分5G通信非対応という可能性もありそうです。
米国版Xperiaはアップルとの特許の関係?で同国版のみ指紋センサーが使えないXperiaが数世代に渡って続くなど、米国のXperiaユーザーは何かと不遇を受けてきた、という感じ。
市場シェアが少ない→5G対応の採算が合わない→5G対応しない→さらにシェア縮小、では悪循環だと思うのですが、どうなのでしょう。
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