Xperiaの「いたわり充電」が特許侵害で提訴される、新型Xperia 1 IIなど複数モデルに搭載

ソニーのスマートフォン、Xperiaシリーズの複数モデルに搭載されているバッテリー充電機能を巡り、米国で同社が訴訟を起こされた模様です。

LAW STREETが伝えたところによると、訴訟を起こしたのは米国のSyclone IP LLCという企業で、ソニーがXperia XZ3で採用しているアダプティブ・バッテリー管理システムが同社の特許侵害にあたるとのこと。

According to a chart in the complaint, keeping a mobile device perpetually charged to 100% can damage its battery, so it is optimal to keep the charge at 90% over longer periods of time (like when a user is asleep). The Xperia XZ3 phone learns a user’s charging habits to determine when to keep the battery level at 90% and when to provide a full charge. Syclone accused Sony’s phone of including “a machine readable non-transitory medium having stored therein instructions that, when executed, cause the machine to provide battery management for the device.”

訴訟内容によると、この技術はバッテリーを充電100%の状態にしておくとバッテリーにダメージを与えるため、(ユーザーが睡眠中など)充電状態をできる限り90%でキープ。Xperia XZ3はユーザーの充電パターンから充電を90%に保つ時間と、フル充電にする最適なタイミングを学習。しかしどうやらこの技術がSyclone社の特許を侵害しているとのこと。

これ、まさに「いたわり充電」のことだと思われます。(英語圏では「Battery Care」)

いたわり充電とは?

満充電前に充電を一時ストップして負荷を軽減、ユーザーの充電習慣(充電器に長く接続している時間帯)を学習し、それにあわせて充電完了直前に満充電へ、という機能。

そして同機能が搭載されているのはXperia XZ3だけではありません。

このいたわり充電は2017年以降のXperiaで採用されており、全ての機種、というわけではありませんが少なくとも日本で発売されたモデルはすべて対応:

Xperia 1 II
Xperia 10 II
Xperia 5
Xperia 8
Xperia 1
Xperia Ace
Xperia XZ3
Xperia XZ2 Premium
Xperia XZ2
Xperia XZ2 Compact
Xperia XZ1
Xperia XZ1 Compact
Xperia XZ Premium
Xperia XZs

今回Xperia XZ3だけが対象となっているのはおそらく訴訟手続きなどのタイムラグによりもので、今後の訴訟の行方次第ではXperia XZ3だけでなく、Xperia 1 IIなどの最新モデルも含めいたわり充電機能が無効化されるという可能性もありそうです。

いたわり充電は初搭載されたころは使用方法に戸惑うユーザーも多かったと記憶していますが、バッテリー充電による電池劣化を最小限にして寿命を延ばす、というのは他のメーカーのスマートフォンにはない機能。

徐々に良機能として認知されたのか、現在ではわりと広く使われている、という印象を受けます。

コメント

  1. Masd より:

    XperiaXZ,Xcompactもいたわり充電対応機種です…

  2. arrows man より:

    先日Xperia 5に機種変更したばかりで、前々から上手く使えば画期的な機能だと思っていただけにこれが本当ならば残念です
    F-01K以降のarrowsでは敢えて充電量を85%までに制限する機能がありますが、仮に現在の機能が廃止されたら、こういった機能を新たに『いたわり充電』として採用して欲しいです

  3. より:

    2016年のX performanceからだな

  4. Xperia愛好家 より:

    パテント・トロールだろうね。
    困ったもんだ。
    頑張れ、SONY Xperia!

  5. 通りすがり より:

    で、この話は結局どうなったの?
    5Ⅱにも普通に搭載されてるし
    新たにVAIOみたいな制限容量加わったが

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