先日お伝えしたPixel 4およびPixel 4 XLの90Hzディスプレイの謎。
具体的にはPixel 4/4 XLではディスプレイの輝度設定が75%未満だと画面のリフレッシュレートが60Hzに自動的に設定される、というもの。
この仕様については海外ユーザーを中心に不満の声が多く上がっていました。
しかし今回、このPixel 4/4 XLの「謎仕様」についての理由が判明しました。
私も詳しい技術的なことに関しては理解できていませんが、要点としては:
ディスプレイのガンマ値はリフレッシュレートによって異なり、パネルメーカーが異なるリフレッシュレートに対しても同じガンマ値にするためにカーブを調整するのは難しい。
そのため、リフレッシュレートの切り替え時にフリッカー(画面のチラつき)が発生し、これはガンマ値が低い時にさらに顕著。
要は、画面輝度が低いと、60Hzと90Hzとの切り替え時に顕著な画面のちらつきが出るため、この状態ではリフレッシュレートを60Hzに固定している、という事だと思います。
また、Pixel 4シリーズには「スムーズ・ディスプレイ・システム」という機能が搭載されています。
これはディスプレイがアイドル状態もしくはアニメーションや動画が60fps以下の時にはリフレッシュレートが自動的に60Hzに変更、それが終わるとまた90Hzに戻るという機能で、これによりスクリーンの輝度とは無関係に頻繁に60Hz/90Hzの切り替えを行っている模様。
そしてこの頻繁なリフレッシュレート切り替えの度に上記のちらつきがでると問題、ということで、輝度の低い状態ではリフレッシュレートが変わらないようにしているようです。
ただ、この問題については今後のアップデートでユーザーが設定を選べるように改善されるとも言われています。
ちなみにこのPixel 4シリーズ、国内では今回、ドコモからの発売がないので売れ行きはいまいちかな、と思ったのですが、結構話題性は高いという印象です。
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