昨日ドコモより発売された新型Xperiaの一つ、Xperia ACE II。
フラッグシップのXperia 1 IIIはもちろんの事、ミッドレンジのXperia 10 IIIと比べてもかなりスペックは低めで、価格も約2万円とかなり低く設定されています。
それもそのはず。
このXperia ACE IIはCPUにMediatekのHelio P35を搭載し、ベンチマーク上の性能では2年前の前モデル、Xperia ACEよりも下。典型的なエントリーモデルと言った感じです。
一方、周りを見ていると、比較的古いiPhoneのユーザーが同モデルの購入を検討しているケースが散見されます。
おそらくその背景にはXperia Ace IIが昔のiPhone並みにコンパクトなサイズであること。
そして以前のようにキャリアの大幅な割引が受けられなくなり、iPhoneが割高になったから、という理由の方が多いように思えます。
というわけで今回はこの「最新」のXperiaがiPhoneでいうと性能的にどのあたりのモデルに相当するのかを調べてみました。
参考にしたのはGeekbenchのベンチマークスコア(Geekbench 5)。
Xperia ACE IIの性能
チップ | シングルコア | マルチコア | 発売 | |
Xperia ACE II | Helio P35 | 168 | 967 | 2021年 |
歴代iPhoneの性能
チップ | シングルコア | マルチコア | 発売 | |
iPhone 6 iPhone 6 Plus | Apple A8 | 328 | 627 | 2014年 |
iPhone 6s iPhone 6s Plus iPhone SE | Apple A9 | 531 | 970 | 2015/16年 |
iPhone 7 iPhone 7 Plus. | Apple A10 | 777 | 1421 | 2016年 |
以下中略・・・ |
最近のiPhoneの性能は記載するまでもない模様で、ご覧のようにXperia ACE IIに搭載のHelio P35のせいうのはiPhone 6sシリーズ及びiPhone SEに搭載のApple A9チップ並み。
しかもシングルコアでの性能においてはXperia ACE IIの性能はこのA9チップ搭載iPhoneを大きく下回っています。
ちなみにiPhone 6sシリーズがリリースされたのは2015年。
ハイエンドモデルとの比較、とは言え約6年前のモデルと同程度あるいはそれ以下の性能、というのはちょっと驚きです。
もちろん、スマートフォンの性能はCPUなどの処理速度だけで比較できるものではなく、古い機種はバッテリーの劣化などと言った問題もでてきます。
そういった意味で、「新機種」にはチップ性能以外の付加価値があるのは事実だと思いますが、それでも古いiPhoneからこのXperia ACE IIIへの買い替えを検討している方は、処理性能が「据え置き」でも良いのか、と言う点は考えた方が良さそうです。
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