クアルコムの最新SoC、と言えばSnapdragon 888。
最新XperiaやGalaxyなど、2021年リリースの大半のハイエンドモデルに搭載されることになる同チップですが、今回、同社が2021年リリースのローコスト・ハイエンド機種のために別のSD800番台チップをリリース予定であることが明らかになりました。
超有名リーカー、Roland Quandt氏からのもので、これによるとクアルコムは廉価版フラッグシップ用のチップとしてSnapdragon 870をリリースする、とのこと。
このSnapdragon 870はQualcomm Kryo 585 CPU、GPUはAdreno 650、Snapdragon X55 5Gを搭載しており、Snapdragon 865系統のアップグレード版という位置づけになる模様。
また、実際の性能でも最大クロックスピードが3.2GHzとSnapdragon 865+よりも100MHzアップしているだけとのことです。
つまり、このSnapdragon 870はSD888の廉価版というよりはSD865/865+のアップグレード版ということになります。
なお、このSD888未満、SD865+以上の新型チップについてはかなり前よりその存在が示唆されていましたが、いずれも信頼性という意味ではイマイチな部分がありました。
しかし今回、信ぴょう性ほぼ100%と言っても過言ではない有名リーカーから同チップについてのかなり具体的な情報がでてきた、ということはこのSD870が存在することは確実と言って良いと思います。
なお、このSnapdagon 870が最初に供給されるのはOppo、Xiaomi、Motorolaなどとのことで、ソニーの名前は上がっていません。
数日前には「SD888とSD865の中間チップ」がXperia 1 IIIやXperia 5 II「Pro」?に搭載されると言う噂情報もでていましたが、現時点ではその可能性は低そうです。
ただ、SD888は一部で発熱問題も報告されており、結果的にこれが吉と出るのか凶と出るのかはまだ不明です。
いずれにせよ2021年は「廉価版ハイエンド」という新しいカテゴリー?の機種が普及しそうです。
追記:
先ほど、このSnapdragon 870がクアルコムのサイト上で公式発表されていました。
ただ、このSD870のスペックなどについては先の情報通りでSD865+の「ちょっとだけクロックアップ版」という点には変わりはなく、これといったサプライズ内容もありません。
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