国内Androidスマホ市場はどこに行く?ハイエンド全滅、ミッドレンジ「未満」が主力の異常事態

国内の売れ筋スマートフォンがミッドレンジモデル中心になって数年。

毎週発表されるBCRによるスマートフォンの売上ランキングを見ていてもその傾向は顕著です。
しかし今回、2020年12月14日~12月20日のものをみて「さらに」ちょっと気になったことがありました。

Xperia 5 IIも姿を消し、ハイエンドモデルが完全圏外に

同ランキングは対象週の売上台数を50位までランキングするものですが、この週はAndroidのハイエンドモデル、つまりSnapdragon 865搭載モデルが1モデルもランクインしていない、というちょっとした異常事態が発生していることが判明しました。
(トップ10ではありませんよ、トップ50です!)

Androidスマートフォンだけを抜き出してランキングにすると:

売上順位機種名
6位OPPO A5 2020
8位AQUOS sense3 lite SH-RM12
9位AQUOS sense4 SH-41A
11位OPPO Reno3 A(Y!mobile)
14位AQUOS sense3 basic SHV48
15位Galaxy A21 SC-42A
17位AQUOS sense4 SH-M15
20位arrows U 801FJ
21位Xperia 10 II SO-41A
25位Pixel 4a (5G)(Softbank)
27位Galaxy A41 SC-41A
28位京セラ BASIO4 KYV47
33位OPPO Reno3 A
40位AQUOS sense3 basic(UQ mobile)
41位arrows Be4 F-41A
42位かんたんスマホ2 A001KC
44位らくらくホン F-01M
46位Galaxy A41 SCV48

1~50位まででここに記載されていないものはすべてiPhone、ということになります。

先週くらいまではソニーの最新フラッグシップ、Xperia 5 II (ドコモ版)がかろうじて50位圏内にいましたが、同モデルもこの週で圏外に。

これでスナドラ800番台のハイエンドモデルは全滅という事になりました。

もちろんこれは上下するものなので、Xperia 5 IIだけでなく他のハイエンドモデルも値下げやキャンペーンがあれば一時的に戻ってくることはあると思います。

ただ、今回のランキングは一時的な「スナップショット」とは言え、やはり現在の国内スマホ市場の状態を表す非常に象徴的なランキングとも言えます。

私は同サイトでの過去のランキングをすべて把握しているわけではありませんが、過去の例から見ても同ランキングからハイエンドモデルが一切姿を消す、というのはかなり珍しいことだと思います。

ミッドレンジ「未満」の型落ちモデルが主力、「最新」ミッドレンジも不調

さらに今回のランキングで特徴的なのはミッドレンジですら最新モデルが不調、という点。

AQUOS sense4 SH-41AがAndroidでは3位となっていますが、1位と2位は1年以上前に発売されたOPPO A5 2020やAQUOS sense3 lite SH-RM12といった型落ちのミッドレンジモデル

つまり現在の最新モデルと比べると性能的には「ミッドレンジ未満」のモデルがAndroidスマホで最も売れている、ということになります。

ハイエンドでもミッドレンジでも当然旧型モデルは当然価格も安いので、現在の状況はまさに「安さ」がすべて、といった感じの市場です。

これ、ハイエンドモデルが「不甲斐ない」のでしょうか?
それとも旧型のミッドレンジモデルでも性能は十分、そして魅力的だから、なのでしょうか。

ハイエンドが主力モデルから脱落したのはキャリアの割引がなくなったことが主な原因と言われています。
ただ、比較的安価なミッドレンジすら最新モデルがいまいち、というのはどういう事でしょう。

パソコン市場も過渡期になりミッドレンジが主流にはなりましたが、ここまで価格重視にはならなかったような。

やはりそれだけ日本の一般ユーザーが単に「貧乏」になったのでしょうか。

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