Pixel 5のカメラ、メインセンサーは3世代同じものを搭載

2020年版のフラッグシップPixelとなるPixel 5

今のところの情報では9月25日が発売日の可能性が濃厚で、もし事実ならば1~2週間以内に正式発表がありそうです。

さて、そんなPixel 5、外観から大まかなスペックはすでにリーク済みですが、カメラ周りなどの詳細な仕様についてはまだ不確実な部分があるのも事実。

そんな中、phoneArenaがこのPixel 5のカメラについて興味深い情報を提供していました。

3世代同じメインカメラセンサー

これによると、Pixel 5のメインカメラはPixel 3、Pixel 4、Pixel 4aと同じ12.2MPのSony IMX363が搭載されるとのこと。

つまり、Pixelでは3世代に渡って同じメインセンサーが採用されるという事になり、これは他機種ではみられません。

ただ、同サイトによるともう一つのリアカメラについては超広角カメラとなり、この部分は望遠カメラを搭載したPixel 4とは異なるという事になる模様。

興味深いのは同じセンサーを使い続ける理由。
Pixelシリーズのカメラ開発に関わり、5月にGoogleを退社したMarc Levoy氏のコメントを紹介していました。

Because of the diminishing returns due to the laws of physics, I don’t know that the basic sensors are that much of a draw. I don’t know that going to 96 megapixels is a good idea. The signal-to-noise ratio will depend on the size of the sensor. It is more or less a question of how big a sensor can you stuff into the form factor of a mobile camera. Before the iPhone, smartphones were thicker. If we could go back to that, if that would be acceptable, then we could put larger sensors in there. Nokia experimented with that, wasn’t commercially successful.

物理学の法則でリターンが逓減しているので、96MPのセンサーを使うことが良いアイデアかは分からない。S/N比はセンサーの大きさに依存します。多かれ少なかれ、モバイルカメラのフォームファクタにどれだけ大きなセンサーを詰め込めるかが問題です。iPhoneが登場する前は、スマートフォンはもっと分厚かった。その分厚さが受け入れられるのであれば、より大きなセンサーを搭載することができます。ノキアはそれで実験をしましたが、商業的には成功しませんでした。

要はサイズに限度のあるモバイル用カメラでメガピクセルを大きくすればピクセルサイズが小さくなり、ノイズが増える。そのため12MPを使い続けている、ということ。

一方、メインセンサーに12MPを採用している機種はXperia 1 IIやGalaxy S20 (Ultra以外)なども同様ですが、これらの機種は同じ12MPでもほぼ毎世代ごとに新型センサーを採用しています。

よって、12MPにこだわることが同じセンサーを使い続ける理由にはならないような気もします。

ちなみにこのPixel 5、価格は$649~$699になると言われています。

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