Xiaomi、HyperOSのAIポートレート機能をグローバルユーザー向けに廃止

2025年3月10日、Xiaomiは、同社のAIポートレート機能をグローバルユーザー向けに廃止することを正式に発表しました。これにより、この高品質なポートレート画像を生成するAI機能は、中国国内のみで利用可能な専用機能となります。AIポートレート機能の提供は、2025年4月1日から順次終了します。

廃止されるAIポートレート機能

Xiaomiは、公式の通知を通じて、「ギャラリー」アプリ内でのAIポートレート機能が段階的に終了することを発表しました。これにより、ユーザーは「ギャラリー」 > 「写真」 > 「その他」のメニュー内からAIポートレート機能にアクセスできなくなります。ただし、すでに保存したポートレート画像には影響はなく、引き続き利用可能です。

AIポートレート機能の廃止対象となる機種

この変更は、以下の機種に適用されます:

  • Xiaomi 14 Ultra
  • Xiaomi 14
  • Xiaomi 14T Pro
  • Xiaomi 14T
  • Xiaomi MIX Flip
  • Xiaomi Civi 4 Pro (インド向け)
  • POCO F6 Pro
  • POCO F6

また、Xiaomiは、AIポートレート機能が完全に削除されると、関連データが永久に削除されることを保証しています。

なぜAIポートレート機能はグローバルユーザー向けに廃止されるのか?

XiaomiがAIポートレート機能を廃止する理由については、明確な説明はされていませんが、プライバシー規制、地域に応じたローカライズ戦略、そして中国国外でのクラウド処理に関する制約が関係している可能性があります。AIを用いたポートレート生成にはクラウドコンピューティングが必要となることが多く、これには地域ごとに異なるコンプライアンス要件が影響する場合があります。この変更は、Xiaomiが中国国内向けに特化したAI機能を提供し、他の地域では代替的な強化機能を提供しているという、同社の戦略に類似しています。

今後のXiaomiのAI機能について

AIポートレート機能の廃止にも関わらず、Xiaomiは引き続きAIエコシステムの拡大に取り組んでいます。最近では、Xiaomi AI Treasure Box 1.0.3ベータ版が登場し、DeepSeek-R1のサポートが追加され、オフラインでのAI機能(コピーライティング、リアルタイムの質問応答、創造的な支援など)が可能となりました。これにより、Xiaomiはクラウドベースのサービスに依存せず、デバイス上でのAI機能強化に注力していることがうかがえます。

ユーザーへのアドバイス

AIポートレート機能が廃止される前に、これまで生成したポートレート画像を保存しておくことを強くお勧めします。機能終了後は、そのデータが完全に削除されるため、これらの画像を保存する機会はあとわずかです。XiaomiのAI技術は進化し続けており、今後も新しい機能が追加されることが予想されますので、引き続き注目していきましょう。

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