スマートフォンのソフトウェアサポートは、これまでハイエンドモデルの特権とされてきました。しかし、Xiaomiがこの流れを大きく変える決断を下しました。最新フラッグシップ「Xiaomi 15 Ultra」に加え、低価格モデルの「Redmi Note 14（4G）」にも6年間のアップデート提供を約束したのです。
これにより、手頃な価格で購入できるスマートフォンでも、長期間にわたるセキュリティとOSのアップデートが保証される時代が到来しました。
Xiaomi、フラッグシップ以外にも長期サポートを拡大
Xiaomiの公式発表によると、Xiaomi 15シリーズだけでなく、エントリーモデルであるRedmi Note 14（4G）にも、4回のAndroid OSアップデートと、さらに2年間のセキュリティパッチを提供するとのこと。これにより、2031年3月まで最新の状態を維持できるスマートフォンの1つとなります。
従来、長期のソフトウェアサポートは主に高価格帯モデルに限定されていました。たとえば、約1,499ユーロ（約24万円）のXiaomi 15 Ultraが6年間のアップデートを受けるのは自然な流れですが、約150ユーロ（約2万4,000円）のRedmi Note 14にも同様のサポートを提供するのは異例の対応です。
業界の新たなスタンダードとなるか？
Xiaomiのこの決定は、スマートフォン業界の長期サポートのあり方を変える可能性があります。これまで、エントリーモデルは数年でアップデートが打ち切られるのが一般的でした。しかし、今回の発表により、Xiaomiは「低価格モデルでも長期間安心して使える」という新たな基準を打ち立てました。
同様に、SamsungやGoogleも最近、アップデート期間の延長を発表していますが、Xiaomiのように低価格帯のスマートフォンにまで適用する例は少なく、他社をリードする決定といえます。
ユーザーにとってのメリットは？
この長期サポートにより、ユーザーには以下のようなメリットがあります。
- 4回のAndroid OSアップデート
→ 購入時のOSから最大でAndroid 20や21までアップグレード可能 - 6年間のセキュリティパッチ提供
→ 2031年まで定期的なセキュリティ更新が保証される - 端末寿命の延長と環境負荷の軽減
→ アップデートが続くことで、長期間の使用が可能に。電子廃棄物の削減にも貢献
Xiaomiの戦略的な一手、業界全体に影響を与える可能性も
今回の決定は、Xiaomiのユーザーファーストな姿勢を明確に示すものです。特に、低価格モデルにおいても長期のアップデートを保証することで、スマートフォン市場全体に新たな波を起こす可能性があります。
現在は公式発表に基づく「約束」の段階ですが、Xiaomiの実績を考えれば、この方針がしっかりと守られる可能性は高いでしょう。フラッグシップのXiaomi 15 Ultraを選ぶにせよ、手頃なRedmi Note 14を選ぶにせよ、どちらも長く安心して使えるスマートフォンとなりそうです。
