SD888搭載のGalaxy S21とSD778搭載のGalaxy A52Sの性能差が意外と小さい件-ベンチマーク比較

皆さんは「Galaxy 52s 5G」という機種、ご存知でしょうか?

数週間前にサムスンが海外でリリースした最新ミッドレンジの一つで、国内でも展開されているGalaxy A52 5Gのアップグレードモデルという位置づけ。
最大の違いとしてはクアルコムの最新チップ、Snapdragon 778 5Gを搭載している点です。
(無印の52AはSnapdragon 750G 5G搭載)

そんなGalaxy 52s 5Gですが、たまたまGeekbench上で他の調べ物をしていたところ、意外な事実が分かりました。

Galaxy S21とA52sのベンチマーク性能差が意外と小さい?

以下はGalaxy 52s 5GのGeekbench 5.1ベンチマークスコア:

そして以下はサムスンの2021年フラッグシップの一つ、Snapdragon 888を搭載したGalaxy S21のスコア:

SD888版のGalaxy S21シリーズは3200前後のスコアを出すこともありますが、基本的には他のSD888搭載機と比べると低めです。

それもあってか、SD788搭載のGalaxy A52sとスコア(特にマルチコア)に大きな違いがないように見えます。

実際、期近25回分の測定値の平均をとっても:

Galaxy A52G 5GGalaxy S21 5G
シングルコア (平均値)723 902
マルチコア (平均値)26662911

やはりマルチコアにおいては1割程度しか差がありません

もちろん、ハイエンドとミッドレンジではベンチマーク上の性能だけでは測れない実使用での性能差があるとは思います。

ただ、ベンチマーク上での性能とは言え、同世代のハイエンドモデルとミッドレンジモデルのベンチマークスコアに1割しか差がない、というのは過去になかったように思えます。

ちなみにこのSD778チップは型番的にはクアルコムのミッドレンジ向けチップ最上位でなぜかXiaomi Mi 11 Lite 5Gにのみに搭載のSnapdragon 780Gよりも格下ですが、半年ほど新しいということもあり、ベンチマーク上の性能では両者ほぼ同レベルといった感じ。

また、同チップは海外ではすでにXiaomi 11 Lite 5G NEやXiaomi Civi、Moto Edge 20などなど、複数の他機種に搭載されています。

おそらく来年にはさらに搭載モデルが増えると思われ、2022年の前半ミッドレンジでは主力チップになると思われ、個人的には非常にバランスの良いチップという印象を受けます。

データ参照: Geekbench

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