最新チップSD888搭載のGalaxy S21のベンチマーク、CPU性能ではなぜかXperia 5 IIと同等

サムスンの最新フラッグシップ、Galaxy S21シリーズ

国内でもドコモとauが2021年春夏モデル、あるいは夏モデル新作としてS21、S21+、S21 Ultraの3モデルすべてがリリースされることが確定しています。

ちょっと興味深いことが判明しました。

以下はSnapdragon 888を搭載したGalaxy S21 (シリーズ)のベンチマークスコア。

そして以下はSnapdragon 865搭載のXperia 5 IIのベンチマークスコア。

注:Android 11搭載のXperia 1 II/Xperia 5 IIではなぜかGeekbenchでのベンチマークスコアだけが極端に低くなるという現象が発生しているので、ここに掲載されているのはAndroid 10搭載のXperia 5 IIのもののみです。

ざっと見ただけでもスコアに大きな差がないことが分かると思いますが、それぞれの期近50回分のベンチマークスコアを集計すると:

Galaxy S20シリーズXperia 5 II
平均値31843243
中間値30903139

ほんの少しではありますが、平均値でも中央値でもXperia 5 IIの方がGalaxy S21よりもベンチマークスコアが高い、という結果になっています。

もちろんこれは誤差の範囲とも言えますが、いずれにせよ、これら2モデルのベンチマークスコアがほぼ同レベルであることは間違いなさそう。

では、SD888の性能はSD865と同等なのか?というとそういう事ではなさそう。

というのも、まず、Xperia 5 IIのベンチマークスコアはSnapdragon 865搭載機の中でもトップレベルの模様。

一方、SD888搭載のGalaxy S21シリーズは他の同チップ搭載機と比べても1割程度スコアが低くなっています。

つまり、SD865搭載機トップレベルのスコアのXperia 5 IIIとSD888搭載機ボトムレベルのスコアのGalaxy S20シリーズは少なくともGeekbenchにおけるベンチマークスコア上では性能に大差はない、ということに。

GalaxyのハイエンドモデルはGalaxy S20シリーズでも他のSD865搭載モデルと比べて1割前後、ベンチマークスコアが低くなっており、これについては一部で発熱などを抑えるためにクロック制御をしているため、とも言われていますが、はっきりとした理由は不明です。

もちろん、これはあくまでCPUの性能であってSD888で大きく進化したといわれているGPUの性能は勘案されていません。

そういった意味で、「Xperia 5 IIとGaalxy S21が同性能」というのは間違った表現ですが、少なくともCPU処理能力に限定していえば同等、といって良さそうです。

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