シャープが2020~2021年冬春モデルとして展開するAQUOS sense4シリーズ。
ミッドレンジながら同シリーズの上位モデルとなる「AQUOS sense4 plus」もすでにリリース済みの楽天モバイル版に加え、12月25日にgoo SimsellerやIIJmioといったメジャーMVNOからも発売となります。
そんなAQUOS sense4 plusですが、ここにきてそのカメラ周りの表記上の仕様とその実際の性能についての違いがちょっとした話題になっているようです。
48MPセンサーなのに12MP画像
以下はシャープのAQUOS sense4 plusのスペックページに記載されている内容の一部。
リアカメラのメインセンサーは48MPとなっています。
(ちなみにAQUOS sense4のメインカメラは12MP)
一方、この記述には小さな「*8」が付いており、ページ下部を見ると:
これは同機種のカメラで撮影した画像は保存時には最大で12MPになる、ということ。
そして「48MPセンサーなのになんで12MPでしか保存できないの?」というのが今回ネット上でちょっとした話題になっていること。
「理由」はおそらくクアッドベイヤー
その答え自体はおそらく単純で、推測ではありますが、このカメラセンサーがクアッドベイヤーセンサーだから、という事だと思われます。
「クアッドベイヤー」という名称自体はソニーの商標かもしれませんが、要は4画素を1つのピクセルとして扱う技術。そのため、このクアッドベイヤーで撮影した画像の画素数はセンサーの画素数の1/4になります。
つまり、このAQUOS sense4 plusの場合はセンサーの画素は4800万個あるものの、2×2の4個の画素を合わせて1ピクセルとサイズを大きくして、画素数的には1200万に減る。ただ、そのぶん明るい写真を撮れる、ということ。
よって、12MPの画像が48MPの画像よりも画質的に劣っている、ということではありません。
ただ、ここで問題とされているのは実際には12MPの画像しか撮れないのに「48MPセンサー」という表記で48MPの画像が撮れるという印象を与えるのではないか?、もしくは与えても良いのか?、という点。
優良誤認の可能性は?
確かに上記のようにスペックページを隅から隅まで読めばこの「誤解」はなくなります。
ただ、例えば、ある商品のプロモーション・ページに購入者に「○○をプレゼント!」といった宣伝文句があったとします。
でもそこに小さく「*」印があり、ページの下の方に高齢者には老眼鏡なしでは絶対に読めないレベルの文字サイズで「先着1名様限り」とあったとします。
私はあくまで法律の素人ですが、この場合は一応断り書きはあっても明らかに消費者を欺く意図があり、「誇大広告」もしくは景品表示法の「不当表示規制違反」に抵触するように思えます。
もし優良誤認にも同じようなルールが適用されるのであれば、やはりこれは問題のような気もします。
が、これはあくまで法律はもちろん、技術面でも素人の私見でしかありません。
他機種は?
ちなみにクアッドベイヤーは他の機種でも複数採用されている技術。
例えばXiaomiの日本初上陸機種、Xiaomi Mi Note 10はサムススンの108MP(1億画素)センサー、Bright HMXを搭載しており、これはソニーのクアッドベイヤーと事実上同じ4画素を束ねて1つの画素として扱う「Tetracell」技術を採用しています。
ただ、同機種のカメラには1/4の2700万画素モードだけでなく108MPでの画像保存が可能な「1億画素モード」もちゃんと搭載しており、画質はどうであれ「看板に偽りはなし」ということに。
また、Galaxy S20 Ultraには108MPセンサーで9つの画素を1画素として扱うnonacell技術が使われていますが、これも同様に108MPで画像を保存することが可能です。
つまり、法律的な解釈は別にして、AQUOS sense4 plusの48MPセンサーと謳っていながら48MP画像保存ができない、というのは少なくとも「慣例」的にはアウトのような気もします。
このAQUOS sense plusのカメラはレギュラーのAQUOS sense4との大きな違いの一つで、このカメラだらsense4 plusの購入を検討している、という方もいると思います。
そういった意味で、シャープにはこの記載の変更、あるいは可能であればアップデートで48MP画像保存を有効化すると言った対応をして欲しいところです。
コメント
ぶっちゃけ48MPも必要か?としか思えないので別に問題ない
抑々アクオスにカメラ性能を期待する方が間違い