
ソニーモバイルの2020年新型Xperia、Xperia 1 II。
前モデルから比べると大幅にカメラ性能が向上したと言われており、特に写真好きの方にはPhoto Proの評価は非常に高いという印象です。
そして今回、GSMArenaがこのXperia 1 IIを含むハイエンドモデル4機種のカメラ比較を行っていました。
国内メディアではあまり見かけないしっかりとした比較なのでかなり参考になると思います。
比較対象モデルは:
・Xperia 1 II
・iPhone 12 Pro Max
・Galaxy Note20 Ultra
・Mate 40 Pro


この他にも暗所撮影など、複数のシチュエーションでの比較がされています。実際の画像の比較は元記事を是非ご覧ください。
一方、素人の個人的な勘層としては日中野外の撮影では甲乙つけがたい部分もあるように思えます。
ただ、暗所撮影などでは差が大きくなると言う印象で、さらに興味深いのは最後の「結論」の部分。
The Xperia 1 II is the one we’re having the hardest time with. It’s so promising in many ways, and we do really want to like it, but the results don’t live up to the promise. Even if imperfections can be forgiven, flagships must still meet higher standards, and this one is outgunned by the trio it faces here. Its HDR processing game appears to be at least a year behind the rest.
一番苦労したのがXperia 1 IIです。いろんな意味で期待が持てて、本当に好きになりたいと思っているのですが、結果は期待通りではありませんでした。不完全な点は許されるとしても、フラッグシップ機はより高い基準を満たさなければならず、今回の他の3機種には負けている。HDR処理という面では他の機種に少なくとも1年遅れているように見える。
要はXperia 1 IIは4モデルの中で最下位の評価、ということ。
また、HDR処理の処理性能の差が画質の差なっている、とも解釈できます。
HDRの処理性能・方法は最近のスマートフォンカメラでの画像の評価においてかなりウエイトが高いとも言われています。
そういった意味で、Xperiaのカメラが「一般向け」に高評価を得るにはやはりこの部分が他機種に追い付かないと難しいのかもしれません。
ただ、評価記事の内容には以下のような1節も:
if you prefer a more ‘photographic’ and less ‘social media’ vibe, the Xperia will be a perfect match.
「ソーシャルメディア的」ではなく「写真的」な雰囲気を好むのであれば、Xperiaは完璧にマッチするでしょう。
これはXperia 1 IIの発売当初から言われていたことですが、同機種のカメラ撮った写真はとにかくカラーの再現性が非常に高く、ある意味「地味」。よって、一部の写真愛好家やプロには好まれる写真という意味と受け取れます。
なお、最新XperiaのXperia 5 IIのカメラはXperia 1 IIのカメラから3D ToFセンサーをなくしただけで、他のハード面は同一。よって、少なくともXperia 5 IIのカメラがXperia 1 IIよりも優秀、という事はないと思われます。