ソニーモバイルの新型Xperiaフラッグシップ・モデル、Xperia 5 II。
Xperia 1 IIの「小型モデル」という位置づけで、価格的にもXperia 5 IIの方が2割前後安くなっています。
そういった意味では一応「下位モデル」のXperia 5 IIですが、その実際の性能という意味では兄貴分のXperia 1 IIよりも優秀である可能性がでてきました。
Xperia 5 II vs Xperia 1 II、ベンチマークスコアに有意な差あり
以下はXperia 5 II (XQ-AS5X)とXperia 1 II (XQ-AT5X)との期近25回のGeekbenchにおけるベンチマークスコアの測定結果(マルチコアのみ)。
Xperia 5 II | Xperia 1 II |
3264 | 2533 |
3275 | 3300 |
3256 | 3305 |
3388 | 3309 |
3396 | 3261 |
3421 | 3317 |
3414 | 3311 |
3396 | 3322 |
3432 | 3307 |
3407 | 3321 |
3394 | 3063 |
3377 | 3302 |
3407 | 3114 |
3402 | 3104 |
3394 | 3312 |
3411 | 2992 |
3431 | 3213 |
3374 | 2818 |
3421 | 3028 |
3411 | 3164 |
3393 | 3263 |
3390 | 2202 |
3405 | 3162 |
3431 | 3057 |
3323 | 3133 |
そして以下は両機種のスコアの平均値、中央値、標準偏差。
Xperia 5 II | Xperia 1 II | |
ベンチスコア平均値 | 3384 | 3128 |
ベンチスコア中央値 | 3396 | 3213 |
標準偏差 | 50.32 | 268.14 |
これらのデータを見比べるといくつか分かる点があります。
・Xperia 5 IIのベンチマークスコアは平均でも中央値でも8%ほどXperia 1 IIより高い
・マルチコアで3400ポイントを出しているのはXperia 5 IIだけ
・Xperia 1 IIはいくつかマルチコア3000未満のものがある、Xperia 5 IIはない。
8%のスコア差というのは統計的にはおそらく有意。
ただ、個人的に平均値・中央値の違いより気になるのは標準偏差の違い。
スコア差よりも重要?な「安定性」の違い
ご覧のように、Xperia 5 IIのスコア標準偏差は50程度。一方のXperia 1 IIは270近くとなっており、5倍以上も差があります。
厳密にはちょっと違いますが、標準偏差は「平均値からの乖離度を表すもの」と言え、今回の例に当てはめると、この値はベンチマークスコアの計測毎にでるバラつきの大きさ、とも言えます。
つまり、この数値が小さいほど計測毎のスコア差が小さく安定した性能、逆に大きければスコア差が大きく性能が不安定、ということになります。
よって、今回のサンプルスコア自体に何らかのバイアスがない限り、Xperia 5 IIはXperia 1 IIよりもベンチマークスコアが数パーセント高いだけでなく、安定性という面でも優れている、ということになります。
これがソフト的なものなのかハード的なものなのかは不明ですが、同一端末のパフォーマンスが上下する一番の原因は発熱と言われています。
端末が発熱をすればそれを抑えるためにCPUなどの処理速度は強制的に落ち、当然ベンチスコアにもこれは表れます。
一方、Xperia 5 IIはXperia 1 IIよりもコンパクトになっている分、熱がこもりやすく放熱性能で劣るというイメージがあります。(←あくまで私の固定概念です)
が、Xperia 5 IIは実際には半年でXperia 1 IIよりも放熱性能がアップ、その結果安定したパフォーマンスを出せるようになった、という可能性もありそうです。
コメント
放熱設計がきちんとしてるやつはどっかのなんちゃって放熱設計(クロックダウン)と違う
アローズみたいなな
この数字はどういう状況下で測定されたかもわからない上に
片方はリリース前
その中で分散を考えても、比較は意味をなさないと考えるのが妥当