ソニーモバイルのXperiaスマートフォン。
市場シェアの縮小が続いていると言われていますが、先日の決算発表では2020年度は数年ぶりのモバイル部門黒字を確保できる見込みとなっています。
そんなXperiaを含む、国内でのスマートフォンのメーカー別シェアについてちょっと興味深いデータが見つかりました。
statcounterが掲載していたもの。
これは2018年7月~2020年7月までのシェア推移。
この統計は売上・出荷台数ではなくウェブサイトへのアクセスデータから集計したものとのことなので、単純にそれぞれの時点でユーザーが使用している端末のブランドを反映していると言えると思います。
ご覧のように2018年後半から急降下を始めたXperia(青のライン)は2019年には何か月間かAndroidシェアのトップから陥落しています。
しかし、2019年の12月くらいからでしょうか、国内でのトップAndroidシェアを安定してして獲得しています。
2019年7月
2020年7月
意外なのはシャープ、つまりAQUOSのシェアが意外と小さいと言う点。
昨年のAQUOS sense3シリーズは複数月に渡って売上トップを維持してきた機種で、そのシェアが3%以下、というのはかなり意外です。
ただ、先述のようにこれは同サイトが提携?する200万以上のウェブサイトに埋め込まれたトラッキングコードからのものとのこと。
よって、ウェブブラウジングをあまりしないユーザー層が中心の機種は少なめにカウントされる可能性もありそうです。
そういった意味では完璧な統計ではありません。
また、米政府による禁輸制裁でピンチのHuaweiも、昨年7月からシェアを伸ばしている、という点も意外。
ただ、HuaweiスマホがGoogleアプリ・サービスを完全に搭載できなくなったここ半年ほどの新機種からなので、シェア縮小はこれから数値にでてくる可能性も高そうです。
Xperia、国内市場で復調?
2020年モデルで国内で販売されている新型XperiaはXperia 1 IIとXperia 10 IIの2モデル。
このうち、メーカーを問わずハイエンド不調の日本市場でXperia 1 IIがシェアアップに寄与しているとは思えません。
一方、週間売上ランキングを見ていると、ミッドレンジのXperia 10 IIがAndroidではここ数週間トップを維持していますが、同モデルの好調さも寄与している部分が大きいのかもしれません。
ただ、Xperiaが国内シェアトップを奪還したのはXperia 10 IIの発売前からなので、他にも理由がありそうです。
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