2020年のほとんどのハイエンド/フラッグシップに搭載されているクアルコムの最新チップ、Snapdragon 865。
Xperia 1 IIからGalaxy S20シリーズ、AQUOS R5Gやarrows 5Gなどなど、国内でも多数機種が展開(予定)となっています。
一方、以前よりちょっと気になっていたのはこのSD865搭載機の「電池持ち」について。
SD865搭載機同士、という意味ではなく、全体としてそれぞれのモデルが前モデルよりバッテリー持ちが悪くなっているという印象を持っていました。
というわけで、今回、ドコモのSD865モデルとSD855を搭載したそれぞれのバッテリー持ちを比較してみました。
ドコモスマホ SD865 vs SD855電池持ち比較
Xperia 1 II SO-51A vs Xperia 1 SO-03L
Xperia 1 SO-03L | Xperia 1 II SO-51A | |
バッテリー容量 | 3200mAh | 4000mAh |
電池持ち時間 | 100時間 | 100時間 |
100mAhあたりの電池持ち時間 | 3.125時間 | 2.5時間 |
Galaxy S20 SC-51A vs Galaxy S20 SC-51A
Galaxy S10 SC-03L | Galaxy S20 SC-51A | |
バッテリー容量 | 3300mAh | 4000mAh |
電池持ち時間 | 120時間 | 115時間 |
100mAhあたりの電池持ち時間 | 3.67時間 | 2.88時間 |
Galaxy S10+ SC-04L vs Galaxy S20+ SC-52A
Galaxy S10+ SC-04L | Galaxy S20+ SC-52A | |
バッテリー容量 | 4000mAh | 4500mAh |
電池持ち時間 |
140時間 | 130時間 |
100mAhあたりの電池持ち時間 | 3.5時間 | 2.89時間 |
AQUOS R5G SH-51A vs AQUOS R3 SH-04L
AQUOS R3 SH-04L | AQUOS R5G SH-51A | |
バッテリー容量 | 3200mAh | 3730mAh |
電池持ち時間 |
135時間 | 125時間 |
100mAhあたりの電池持ち時間 | 4.22時間 | 3.35時間 |
前モデルとはバッテリー容量が異なるので、注目していただきたいのは100mAhあたりの電池持ち時間。
これは単純にドコモ公式サイト上の各機種のスペックシートに載っている電池持ち時間をバッテリー容量で割ったもの。
ご覧のようにすべての機種で電池持ち時間が前モデルから悪化、また100mAhあたりでは2~3割短くなっているのが分かります。
ただ、4Gモデル→5Gモデルで最もこの100mAhあたりのバッテリー持ちの変化が少ないのはXperia 1とXperia 1 II。
そういった意味ではXperia 1 IIは今回のSD865搭載機の中では比較的バッテリー管理がうまく出来ている、と言えるのかもしれません。
ちなみにざっと見た感じ、これはau機種でもほとんど同じでした。
なおこれらはすべて4G通信の際のバッテリー持ちなので、5G通信によるバッテリー消費は無関係。
よって、単純にSD865というCPUもしくはチップセット全体の燃費が悪い、ということになります。
CPUは処理速度が上がればバッテリー消費は上がりますが、その分、省エネ性能もアップする傾向があるので、普通の世代アップならば両者が相殺される感じ。
そういえば、SD865については本体チップとモデムチップが独立しているため発表時からバッテリー持ちに懸念の声が上がっていましたが、ひょっとするとこれが主な原因、という可能性もありそうです。
にも拘わらずこれまで顕著に、しかも機種を問わずバッテリー持ちが悪化していると言うのはどういうことでしょう。
コメント
海外の5Gスマホとか5000mAhは当たり前
4000mAh前後なんて単に容量ケチったせいとしか言いようがない