国内キャリアの2020年春夏5Gモデルの第一弾としてリリースされたGalaxy S20とAQUOS R5G。
ドコモ版Xperia 1 IIのリリースが延期されたことからしばらくはこの2モデルが5G対応機種としては「売れ筋」となりそうな雰囲気ですが、今回、この両モデルで意外な性能差があることが明らかになりました。
以下はドコモ版とau版のAQUOS R5GおよびGalaxy S20のGeekbenchにおけるベンチマークスコア:
AQUOS R5G SH-51A ドコモのベンチスコア↓
Galaxy S20 SC-51A ドコモのベンチスコア↓
AQUOS R5G SHG01 auのベンチスコア↓
Galaxy S20 SCG01 auのベンチスコア↓
以下はGeekbenchにおけるドコモ版とau版AQUOS R5GとGalaxy S20の期近25回のベンチマークスコア計測結果の平均スコア(マルチコア)。
AQUOS R5G vs Galaxy S20 ベンチスコア比較(平均)
AQUOS R5G SH-51A |
Galaxy S20 SC-51A ドコモ |
3261 | 3041 |
AQUOS R5G SHG01 au |
Galaxy S20 SCH01 au |
3239 | 3084 |
ドコモ版でもau版でもAQUOS R5Gの方がGalaxy S20よりも平均で150~200ポイントほどスコアが高くなっています。
これ、数回の計測ならば誤差の範囲内ですが、25回の計測結果の平均となると統計的には十分有意だと思われます。
ただ、個人的に気になるのはスコアの高い・低いよりもそのバラつき方。
AQUOS R5G vs Galaxy S20 ベンチスコアの「バラつき」(標準偏差)
AQUOS R5G SH-51A |
Galaxy S20 SC-51A ドコモ |
124 | 281 |
AQUOS R5G SHG01 au |
Galaxy S20 SCH01 au |
74 | 154 |
標準偏差は、データの「ばらつき」を表す値なので、この場合、数値が大きければ大きいほどベンチマーク計測毎の上下が激しい、つまり性能が不安定、ということになります。
ご覧のようにドコモ版でもau版でもGalaxy S20の標準偏差はAQUOS R5Gの2倍以上。
よって、Galaxy S20はR5Gよりもベンチマークスコア上の性能が低いだけでなく、環境などによってパフォーマンスにバラつきが出やすい、ということになります。
一昔前のAQUOSフラッグシップはクロックダウンをしてあるためか同チップを搭載した他メーカーのフラッグシップよりもベンチマークスコアが低め、ということが度々ありました。
が、どうやらAQUOSが進化したからでしょうか、少なくとも今世代ではGalaxyよりも少なくともベンチマーク上では高性能かつ、高い安定性を持っていると言ってよさそうです。
コメント
個人的には、内蔵されたソフトウェアの充実性(スマート選択やGoodLock等)とデザイン面の観点から、Galaxyを選ぶかなぁ… AQUOSのダブルノッチはどうかと思ってる。
Galaxy S20もアプデ等で差は、あんまバラつき無いんじゃね?