Nothing Phone (3a) シリーズ発表—6年間のアップデート提供もOSアップグレードは3年のみ

Nothingが新たに発表したNothing Phone (3a) シリーズは、6年間のアップデート提供を約束するものの、Android OSのアップグレードは3年間にとどまることが明らかになりました。近年、スマートフォンメーカー各社が長期間のサポートを打ち出す中で、Nothingの方針はやや異なるものとなっています。

Nothing、初の6年サポートを実施もOSアップデートは限定的

近年、Androidスマートフォンのサポート期間は徐々に長期化しており、GoogleはPixel 8シリーズから7年間のアップデート保証をスタート。SamsungもGalaxy S25シリーズで7年間のOS・セキュリティアップデートを約束し、Honorも今週、新たに7年のサポートを提供する方針を発表しました。

しかし、今回のNothing Phone (3a) シリーズでは、セキュリティアップデートは6年提供されるものの、OSアップグレードは3年までという独自の方針を採用。長期サポートを打ち出す一方で、OSのアップデートは限定的である点が特徴です。

コストパフォーマンス重視のNothing Phone (3a)、独自の特徴も

Nothing Phone (3a) および上位モデルのPhone (3a) Pro は、エントリー〜ミドルレンジ向けのデバイスとして登場。価格は$379(約5万円)からと手頃ながら、Nothingらしい独特のデザインやクリーンなソフトウェア、Glyphインターフェースを備えています。さらに、今回のモデルから**専用の「Essential Key」**が搭載され、メモやアイデアを素早く記録できる専用スペースを開くことが可能です。

また、カメラも進化しており、テレフォトカメラを搭載。コストを抑えつつ、より幅広いシーンでの撮影が可能になりました。

OSアップグレードの年数は物足りない?

Nothingが6年間のセキュリティアップデートを約束したことは評価できますが、OSのアップグレードが3年間に制限される点はやや物足りなさを感じさせます

例えば、GoogleのPixel 6やPixel 7では当初3年間のOSアップグレードが提供されていましたが、その後、Googleはサポート期間を5年間へと延長しました。さらに、Samsungのミドルレンジ機種「Galaxy Aシリーズ」は6年間のOSアップグレードが提供されており、これと比べるとNothingの対応はやや慎重に見えます。

とはいえ、Nothing Phone (3a)は低価格帯のモデルであり、スペックに応じてアップデートの期間が制限されるのは一定の合理性があります。Android 15を搭載して発売され、最大でAndroid 18までのアップグレードが可能とされています。

Nothing Phone (3a)、今月中に出荷開始

Nothing Phone (3a)シリーズは今月中に出荷開始予定。手頃な価格でNothingらしいデザインや機能を楽しめる一方、長期的なOSアップデートを重視するユーザーには若干の不安が残るかもしれません。今後、NothingがOSアップグレードの年数を延ばす方針に転換するのか、注目が集まりそうです。

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