韓国のSamsungが、MWC 2025(モバイル・ワールド・コングレス)で最新の折りたたみディスプレイ技術を披露しました。今回発表されたのは「Flex G」と呼ばれる新型トライフォールド(3つ折り)デバイス。従来モデルよりも進化したデザインと、より目立たなくなったディスプレイの折り目が特徴です。

また、今年後半には同社初となる「Galaxy G Fold」のリリースが予想されており、今回のFlex Gがそのベースモデルとなる可能性が高まっています。
「Galaxy G Fold」、年内登場の可能性大
Samsungは、今年後半にHuaweiの「Mate XT」に対抗する形で、初のトライフォールドスマートフォン「Galaxy G Fold」を発表するとみられています。Huawei Mate XTはすでに欧州市場で€3,499(約58万円)で販売されており、Samsungもプレミアム市場に向けた戦略を強化しているようです。
現在の情報によれば、Galaxy G FoldはGalaxy Z Flip6やGalaxy Z Fold6といった折りたたみシリーズの新モデルと同時には登場せず、2025年末に発売される可能性が高いと見られています。これは、次世代フラッグシップ「Galaxy S26シリーズ」の発表と時期が近いことを意味します。
進化した「Flex G」が示す未来の折りたたみスマホ
今回MWC 2025で披露されたFlex Gは、Galaxy G Foldの前身となるモデルとして注目されています。従来の試作機と比べ、より製品版に近い完成度を持ち、ベゼル(縁)やディスプレイの折り目が改善されたデザインに仕上がっています。

さらに、Samsung独自のUI「One UI」や「Samsung Galleryアプリ」、「YouTube」などが動作する様子も確認されており、実用レベルに近づいていることが伺えます。これにより、トライフォールドならではのマルチタスク機能が進化する可能性もあり、従来のGalaxy Z Foldシリーズとは異なるユーザー体験を提供することが期待されます。
「Flex G」はコンセプト止まりの可能性も
一方で、今回のFlex Gがそのまま製品化される可能性は低いと見られています。現時点では背面カメラがなく、カバーディスプレイも未搭載という点から、市販モデルとは異なるコンセプト機の位置付けと考えられます。
しかし、Samsungの初の量産型トライフォールドスマホの登場が間近に迫っているとすれば、今回のFlex Gがその技術基盤を担う可能性は十分にあります。
Samsungのトライフォールドスマートフォンが本当に市場に登場するのか、そしてその価格帯や性能はどうなるのか。今後の続報に注目です。