iPhoneとの差別化?Android 12ではサードパーティ・アプリストアの利用をより簡単に

Googleが来年リリースする次期Android OS、Android 12。

このAndroid 12における興味深い変更点の情報がでてきました。

PhandroidがGoogleの開発者向けブログ記事について伝えたもので、Googleは来年のAndroid 12のリリースに伴い、ユーザーがサードパーティのアプリストアからアプリを見つけてダウンロードする方法をより簡単に変更する、と発表。

現在でもGoogle Play以外にサードパーティのアプリストアは複数ありますが、時にそれらのストアからアプリをダウンロード方法は複雑でユーザーにとって分かりにくい、という声がある模様。

Some developers have given us feedback on how we can make the user experience for installing another app store on their device even better. In response to that feedback, we will be making changes in Android 12 (next year’s Android release) to make it even easier for people to use other app stores on their devices while being careful not to compromise the safety measures Android has in place

一部の開発者からは、デバイスに別のアプリストアをインストールする際のユーザーエクスペリエンスを改善してほしいというフィードバックをいただきました。そのフィードバックを受けて、Android 12(来年のAndroidリリース)では、Androidが備えている安全対策を損なわないように注意しながら、ユーザーが自分のデバイスで他のアプリストアを利用することをさらに簡単にできるように変更を加えていく予定です。

ただ、今回の情報では具体的にどのようにサードパーティーAppストアの利用を簡単にするのかという方法については述べられていない模様です。

Apple対Epic Gamesの法廷闘争がきっかけ?

なお、Googleが今回こういった動きを見せたのには現在アップルが抱えているアプリ開発者側とのトラブルもありそう。

ご存知の方も多いとは思いますが、人気バトルロワイヤルゲームの「フォートナイト」の開発元であるEpic Gamesは、2020年8月にAppleの運営するアプリストアであるApp Storeは法外な手数料を取っているとして、訴えを起こしています。

ここでは詳細は避けますが、この一連の「法廷闘争」の根底にはiOSでアプリを利用するにはアップルのApp Storeを利用するしかなく、課金についてもアップルの課金システムを通さないと不可能、という点があると言われています。

一方、GoogleがもしGoogle Playストア以外からのアプリインストールや課金を簡易化すればこれはユーザーにとっても開発者にとってもメリットとなり、iOS/iPhoneとの差別化という意味でも大きな意味があるように思えます。

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