2020年前半の5G通信対応スマートフォン。
ドコモ、au、ソフトバンクが2020年春夏モデルとしてリリースする5Gモデルが勢ぞろいし、思っていたよりも豊富なラインナップで、どれにしようかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
一方、この3キャリアがリリースする5GモデルはauのZTE a1を除きすべてSD865を搭載したハイエンドモデルとなっています。
しかし、このSD865搭載の5Gモデルですが、全体的にバッテリー持ちがかなり悪い可能性がでてきました。
以下はドコモ版Galaxy S20 SC-51Aと昨年のGalaxy S10+を比較したもの。
Galaxy S20 vs Galaxy S10+電池持ち比較
Galaxy S10+ SC-04L |
Galaxy S20 SC-51A |
|
ディスプレイ | 6.4インチ 1440×3040 |
6.2インチ 1440 x 3200 |
バッテリー容量 | 4100mAh | 4000mAh |
CPU | SD855 | SD865 |
連続待受時 4G(LTE) |
430時間 | 320時間 |
連続通話時間 4G(LTE |
1560分 | 1380分 |
電池持ち時間 | 140時間 (4G) | 105時間 (5G) 115時間 (4G) |
これ、Galaxy S20自体の4G通信時と5G通信時のバッテリー持ちの差は意外と小さい、という印象。
一方、Galaxy S20とS10+は比較的ディスプレイサイズやバッテリー容量が似ているので、直感的には両者のバッテリー持ちにそれほど大きな違いはでないはず。
ところが両者の4G通信時の「電池持ち時間」を比べると3割近い差があります。。
つまり、Galaxy S20は4G通信環境下でもほぼ同サイズの過去モデルよりかなりバッテリー持ちが悪い、ということに。
4G vs 5G通信でこの差がでるのであればある意味「やっぱり」といった感じもしますが、4G同士でこの違い、というのはどういうことでしょう。
5Gは無関係?SD865の構造上の問題の可能性
以前、当サイトでもお伝えしたことがあり、ご存知の方も多いとは思いますが、SD865は通信用チップが外付け、となっています。
一方、SD810を最後に、SD8XXシリーズはすべてチップ本体とモデムチップは統合されていました。
つまり、Snapdragon 865では5G通信だけでなく、4G通信時も外付けのモデムを使って通信することになります。
そして、海外サイトもこの点についてはSD865発表時に懸念を示していました。
要はSD865搭載機は5Gだけでなく4G通信時も外付けモデム経由での通信となるため、余計な電力やプロセス負荷がかかる可能性がある、というもの。
もしこれが事実であれば、Galaxy S20のバッテリー持ちが4G通信時も類似サイズのSD855モデルよりも悪くなるのはある意味納得が行きます。
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