
Motorolaの次世代フォルダブルスマートフォン「Razr 60」シリーズが、ついにTENAA(中国の認証機関)に登場しました。先に「Razr 60 Ultra」がスペックとともにリークされていましたが、今回は標準モデルのRazr 60もリストアップされています。
最大の注目ポイントは、メモリとストレージの大幅なアップグレードです。特に最大18GBのRAMと1TBのストレージを搭載したハイエンド構成が確認されており、前モデル「Razr 50」と比較して大きな進化を遂げています。
デザインとディスプレイ—前モデルから変更なし

Razr 60は、外部ディスプレイに3.6インチのAMOLED、メインディスプレイに6.9インチの折りたたみ式パネルを採用し、前モデルと同じサイズを維持しています。一部では「外部スクリーンが小型化されるのでは」との噂もありましたが、今回の情報でサイズは据え置きであることが明らかになりました。
また、カメラ構成も50MP + 13MPのデュアルリアカメラ、32MPのフロントカメラという仕様が継続されています。前モデルのRazr 50と同様のシステムを採用しているため、大幅な画質向上は期待しにくいかもしれません。
性能強化—Dimensity 7400xと最大18GB RAMを搭載

チップセットには、Dimensity 7400xを採用する可能性が高いとみられています。これは、MediaTekのDimensity 7400をデュアルスクリーン向けに最適化した特別モデルで、フォルダブルスマートフォンに適した設計となっています。
特に注目すべきは、メモリとストレージの選択肢の広さです。TENAAの認証リストによると、Razr 60には以下のバリエーションが用意されています。
- RAM:8GB / 12GB / 16GB / 18GB
- ストレージ:128GB / 256GB / 512GB / 1TB
これは前モデル「Razr 50」と比べて大幅なスペックアップとなります。ただし、18GB RAM + 1TBストレージの最上位モデルは中国限定の可能性が高いとも報じられており、グローバル版でどの構成が提供されるのかはまだ不明です。
バッテリー強化—Ultraモデルと同じ4,500mAhを搭載
バッテリー容量も4,500mAhに増量され、「Razr 60 Ultra」と同じ仕様になりました。前モデル「Razr 50」は4,200mAhだったため、約7%の容量アップとなります。
充電速度についてはTENAAの情報には記載がありませんが、30Wの有線充電とワイヤレス充電に対応すると予想されています。
Razr 60はどこまで進化したのか?
Razr 60は、ディスプレイやカメラの大幅な変更はないものの、メモリ・ストレージの強化とバッテリー容量の増加により、前モデルよりも確実にパワーアップした一台となりそうです。
特に18GB RAM + 1TBストレージの超ハイスペック構成が実現すれば、フォルダブルスマートフォン市場においてもトップクラスのパフォーマンスを誇るモデルとなるでしょう。ただし、この最上位構成がグローバル展開されるのかはまだ不透明です。
正式発表が待たれるRazr 60シリーズ。Motorolaのフォルダブル戦略がどのように進化するのか、今後の続報に注目です。