
ソニー、MWCに再び事実上の「不参加」
毎年スペイン・バルセロナで開催される世界最大級のモバイル関連イベント「MWC(Mobile World Congress)」。スマートフォンメーカーにとって、新製品の発表やプロモーションの場として重要なイベントですが、2025年のMWCにソニーモバイルの姿はないようです。

ここ数年、ソニーはMWCへの参加を見送っており、今回もその傾向が続くことが確実視されています。MWC 2025の出展者リストには「Sony Mobile」の名前はなく、その代わりに「Sony Semiconductor Israel」と「Sony Semiconductor Solutions」がブースを設ける予定となっています。一方、サムスン電子は5つ(関連企業を含めると10)、シャオミは3つのブースを確保しており、他の主要メーカーと比較するとソニーの不在は際立っています。
Xperia 1 VIIの発表はいつになる?
2025年のXperia 1 VIIに関する確定的な情報はほとんどなく、カメラ構成やバッテリー設計に関する噂が断片的に出回っているものの、いずれも確証のないものばかりです。しかし、少なくともMWC 2025での発表がないことは、ほぼ確実といえるでしょう。
ソニーはかつて、2019年のMWCで「Xperia 1」を発表し、存在感を示していました。また、2020年には「Xperia 1 II」の発表を予定していたものの、COVID-19の影響でMWC自体が中止となりました。それ以降、ソニーは独自のオンラインイベントを中心に新製品を発表するスタイルに移行しており、Xperia 1 VIIも同様の形式で発表される可能性が高いと考えられます。
例年の流れを考慮すると、Xperia 1 VIIの正式発表は2025年5月頃になるのではないかという見方が有力です。MWCでの発表がないことは残念ですが、これまで通りソニー独自の発表イベントに期待したいところです。
変わるスマートフォン市場、変わらないソニーの戦略
ソニーがMWCへの参加を取りやめた背景には、スマートフォン市場における同社の戦略変更があると考えられます。ここ数年、Xperiaシリーズはハイエンド市場にフォーカスし、ターゲットを絞った展開を続けています。そのため、派手なイベントでの発表よりも、限られたリソースを活かして独自のマーケティングを展開する方針を取っているのかもしれません。
MWC 2025ではXperia 1 VIIの登場は期待できませんが、ソニーがどのような新機能を搭載し、どのような進化を遂げるのか、今後の公式発表を楽しみに待ちたいところです。