ソニーモバイルの最新フラッグシップモデル、Xperia 5。
既存チップとしては最新のSnapdragon 855を搭載していますが、同チップにはSnapdragon 855 Plusというアップグレード版も存在します。
国内でSnapdragon 855 Plus搭載して正式販売されている機種はASUS ROG Phone IIだけですが、その実力は気になるところ。
そんな中、このXperia 5とSD855+を搭載したOneplus 7T Pro、そしてiPhone 11での動作比較テストの動画がYoutube上にアップされていました。
Xperia 5とOneplus 7T Proのベンチマークの違い
まずはベンチマークスコアを比較。
SD855搭載のXperia 5 (右)とSD855+搭載のOneplus 7T Pro (左)ではGeekbenchでもAntutuでも2～3割もスコアに違いがでています。
ゲームアプリ起動速度の比較
かなり「重い」ゲームアプリ、FORTNITEを起動。
ホーム画面から第一段階の起動まではXperia 5の方が速い、という結果に。
ただ、同ゲームをプレイするにはここから「PLAY」を押してさらにアプリを読み込む必要があり：
ここでは順位が逆転。
グラフィック負荷の高いゲームアプリ、「ASPHALT」や「Call of Duty」でも結果は同様。
ところが、比較的「軽い」ゲームアプリ、「Super Mario Run」だと：
Xperia 5が一番早く起動という結果に。
要は負荷の高い動作を長時間するとSD855とSD855+のクロックスピードの差が出る、といったところでしょうか。
その他のアプリの動作比較
次にGoogleアシスタントを使って音声コマンドで「普段使い」アプリの起動速度を比較。
Youtube↓
動画を見ると、反応速度に大きな差はないようですが、その後の読み込みでXperia 5が非常に速いのが分かります。
Twitterアプリ、インスタグラム、Googleマップの起動でも同様。
つまり、日常使いをするリソース消費がそれほど激しくないアプリではSD855+搭載のOneplus 7T ProよりもSD855搭載のXperia 5の方が優秀、ということに。
「ベンチマークスコアは必ずしも実使用での性能を反映しない」というのはよく聞きますが、今回の比較テストはそれをよく表している例、と言えるのではないでしょうか。
OSバージョンの違いによる「最適化」の差も？
ただ、この投稿者もコメントしているようにこの比較ではOneplus 7T ProはAndroid 10、Xperia 5はAndroid 9を搭載しており、両者のOSレベルでの最適化の違いが一部動作にも影響を与えている可能性がある、とのこと。
これについてはAndroid 10へアップデートをしたXperia 5での比較をみてみないと何とも言えませんが、Android 10全体の評判としては特にアップデートでアプリの動作がもたつくようになった、というった報告はありません。（特にGoogle純正系アプリでは）
よって、今のところの結論として、Xperia 5は他のSD855+搭載機種と比較しても普段使いでは特に遜色はなく、むしろソフト的な最適化はかなり優秀、と言って良さそうです。
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